ウマはホース(9):ヴィエルコポルスキ

ヴィエルコポルスキ(Wielkopolski)はポーランドの中央部および西部に嘗ていたもっと古い温血種であるPoznanとMasurenを引き継いでいる。これは実用的で経済的であるようにそして幾分はアラブ種の血統に依存するようにとしたポーランドの馬産の伝統である。

約150年前に国営の馬産牧場で確立したPoznanはアラブ種、サラブレッド種そしてハノーヴァー種の混合で、後にはトラケナーの交配をも進んだ。マズーリ地方で飼育されたMasurenは事実上トラケナー種を祖先としていた。この二つの血統がヴィエルコポルスキで結合され、サラブレッド種、アラブ種そしてアングロ・アラブ種との交配が進められた。

ヴィエルコポルスキは強力で曳きウマとしても乗用馬としても優秀な馬である。活動的で素直な性格からこのウマの重い方は農耕馬として用いられた。華麗なヴィエルコポルスキはその歩様(pace)に特筆されるものがある。即ち、長くゆっくりとした常歩、揺れのすくない速歩、そして歩幅の大きい駈歩と襲歩。