フンコロガシは風を読んで直進

「フンコロガシは風を読んで直進」という題名の記事が朝刊に載っていた。

南アフリカのサバンナに生息するフンコロガシは風向きを頼りに糞を運ぶ方向を決めている。

これまでフンコロガシは象などがした糞を小さくちぎって丸くして後肢で蹴ってほかのフンコロガシの取られないように地下の安全な場所(巣であり卵もある)に一直線に運ぶが、その経路は太陽、月そして天の川の位置を頼りにしていることが分っていた。

太陽が天頂にあったり曇っていて太陽が利用できないといはどうなるか?

スエーデンのルント大学の研究者たちは風向きの情報を使っていることを見つけた。風向きそのものは巣の方向と直接に繋がっていないが、この情報を天体の位置の情報を基に把握しなおすと風向きは貴重な方向情報になる。

風向きが途中で変わると、変わったとは認識しないで元の風向きに対して取っていた方向を新らしい風向きに対しても採用する。つまりこの風向きの変化に対応する(この場合は巣には辿りつけない)。

 

たいさんぼく=Magnolia?

仙台青葉区北山に資福禅寺という寺があるが紫陽花で有名な寺である。先日(6月20日)に紫陽花を見よう行ってみたが、紫陽花はまだ早かった。しかし画像で見るように大輪の「たいさんぼく」の花が咲いていた。

たいさんぼく
資福禅寺のたいさんぼく

ところでこのたいさんぼくは「泰山」に因んで付けられた名前かと思っていた。だから原産は中国かなと思いきや原産地は北米である。Magnolia grandifloraと言い、大輪の花らしい学名が付いている。

「日本の仏像」(土門拳):大和編

「日本の仏像」(土門拳)で取り上げている大和関連の仏像を紹介しておく。

  • 法隆寺西院金堂:釈迦三尊像
  • 法隆寺西院金堂:四天王(広目、持国、増長、多聞)
  • 法隆寺西院大宝蔵館:観音菩薩立像(百済観音)
  • 法隆寺東院夢殿:観音菩薩立像(救世観音)
  • 法隆寺東院夢殿:行信僧都坐像
  • 中宮寺:菩薩半跏像
  • 聖林字:十一面観音立像
  • 法華字:十一面観音立像
  • 飛鳥寺:釈迦如来坐像
  • 薬師寺金堂:薬師如来坐像
  • 薬師寺金堂:日光菩薩立像
  • 薬師寺金堂:月光菩薩立像
  • 薬師寺東院堂:観音菩薩立像(聖観音)
  • 唐招提寺金堂:慮舎那仏坐像
  • 唐招提寺金堂:千手観音立像
  • 唐招提寺新宝蔵:如来形立像
  • 唐招提寺新宝蔵:薬師如来立像
  • 唐招提寺新宝蔵:衆宝王菩薩立像
  • 唐招提寺新宝蔵:梵天立像
  • 円成寺阿弥陀堂:大日如来立像
  • 東大寺南大門:金剛力士立像(吽形)
  • 東大寺南大門:金剛力士立像(阿形)
  • 東大寺大仏殿前庭:八角灯篭音声菩薩立像
  • 東大寺大仏殿:慮舎那仏坐像
  • 東大寺法華堂:不空羂索観音立像
  • 東大寺法華堂:日光菩薩立像
  • 東大寺戒壇院:四天王
  • 東大寺開山堂:良弁僧正坐像
  • 新薬師寺本堂:薬師如来坐像
  • 橘寺:日羅立像
  • 大安寺:持国立像
  • 大安寺:楊柳観音立像
  • 浄瑠璃寺本堂:九体阿弥陀如来坐像
  • 浄瑠璃寺本堂:吉祥天立像

「日本の仏像」(土門拳):京都編

土門拳の写真から構成された「日本の仏像」の中で京都に関連するもの紹介する。

  • 神護寺多宝塔:五大虚空蔵菩薩坐像
  • 神護寺金堂:薬師如来立像
  • 神護寺大師堂:弘法大師坐像
  • 東寺講堂:不動明王坐像
  • 東寺講堂:持国天立像
  • 東寺講堂:梵天立像
  • 東寺講堂:帝釈天半跏像
  • 東寺宝物館:兜跋毘沙門天立像
  • 広隆寺霊宝館:弥勒菩薩半跏像
  • 広隆寺霊宝館:毘沙門天立像
  • 広隆寺講堂:不空羂索観音立像
  • 広隆寺講堂:地蔵菩薩坐像
  • 広隆寺講堂:阿弥陀如来坐像
  • 三十三間堂内陣:千体千手観音立像
  • 三十三間堂内陣:風神像
  • 三十三間堂内陣:雷神像
  • 鞍馬寺本堂:毘沙門天立像
  • 鞍馬寺本堂:善腑師童子立像
  • 平等院鳳凰堂:阿弥陀如来座像
  • 平等院鳳凰堂:雲中供養菩薩群像

東寺講堂の仏たち

もう一つ仏像の話。東寺は弘法大師が関わりをもった寺である。かかわりをもったのは建立から20年もたった弘仁十四年(西暦823年)のことであり、真言の寺にするために講堂の仏たちの配置に工夫をしたといわれている。だから弘法大師の思想がわかるのは講堂の仏たちである。

講堂には二十一体の仏像が安置されている。その配置は

中心に金剛界五仏:

金剛界五仏

その向って右に金剛界五菩薩:

金剛界五菩薩
金剛界五菩薩

左に五大明王:

五大明王
五大明王

となっており、その周囲に四天王と梵天、帝釈天が配置されている。「日本密教」(佐伯隆研著)によれば中心の金剛界五仏と金剛界五菩薩の中心にある金剛波羅多菩薩の6体は後世(鎌倉、室町、桃山時代)の作であるが、そのほかの15体は弘法大師の時代の雰囲気を残してる仏像である。

21体の仏像群の画像はここにかる。

土門拳は「日本の仏像」の中で、不動明王、梵天、帝釈天を撮影している。

ウマはホース(5):クナブストラッパー

今回はデンマークの斑点の体毛を持つクナブストラッパー(Knabstruper)を取り上げる。画像はここ

このブログでも紹介したが約三万年前にクロマニョン人が洞窟に描いた斑点の体毛を持つ馬は実在したわけだが、斑点を持つ馬は古代世界で頻繁に現れた。しかし、ここで取り上げるデンマークのクナブストラッパーは、1808年のスペイン牝馬を基礎に生産が始まった、極最近のものである。斑点を持った馬の系統は19世紀に入りスペイン馬でよく現れた。

クナブストラッパーの基礎になった牝馬はFlabehoppenという名前のスペインの牝馬であった。この馬はデンマークの判事Lunnによって食肉業者のFlabeという人物から買い取られたものであった。Lunnはこのウマからフレデリックスボルグの一つの系統を育てた。このウマは孫のMikkelを主として通じて斑点のあるウマの系統の基礎になった。

古いクナブストラッパーはがさがさした骨ばったウマであった。体色に対する軽率な生産方針の結果欠陥を持つようになったしまい現在は殆んど存在しない。新らしい型のクナブストラッパーはアパルーサに似ていて、身体的な特徴から特別なウマであるが、ずっと幅の広い体色を持っている。

 

 

 

リピッツァナーPluto Presciana II, Pluto Theodorosta

アロイス ポジャイスキー:「わが馬、わが師」の中でPluto系のリピッツァナーが二頭登場する。それらはPluto Presciana II, Pluto Theodorostaの二頭の牡馬である。

オーストリアのリピッツァナーの名前は規則がある。

牡馬:まず父親の系統がくる。この二頭では二頭ともPluto系統の父親である。次に母親の名前がくる。PrescianaとTheodorostaである。

同じ名前になったときは世代番号を振る。

牝馬:母方の系統を辿って五世代前の牝馬の名前をそのまま引き継ぐ。典型的な名前が繰り返し使われることになる。

ウマはホース(4):フレデリックスボルグ

デンマークの最古のウマであるフレデリックスボルグ(Frederiksborg)を取り上げる。画像はここ

十六世紀においてはデンマークはヨーロッパにおける華麗な乗用馬や騎兵の専用馬の主な供給源であった。それらのウマはフレデリックスボルグと呼ばれ1562年にフレデリックス二世によって設立された牧場で生産された。白馬でリピッツァナーにその名の系列の基礎になったプルート(Pluto)は1765年に王立デンマーク牧場で誕生したフレデリックスボルグであった。