何故に古墳時代後期に馬具の副葬品が増えたのか?

日本の国家の起源に関して、騎馬民族説というのがある(江上波夫著「騎馬民族国家」)。これは古墳時代後期に古墳に副葬した馬具が多くなったことを1つの大きな根拠にしている。多くの考古学者はこの説に反対なようであるが、副葬した馬具が古墳時代に増えたことを説明していない。

古墳時代後期は大体西紀元四世紀後半あたりから始まる。

このころ何が起きていたのだろうか?

「古墳時代の歴史」(松木武彦著)の181ページによれば

「カハチの門閥氏族が武装の革新を始めた」(357〜400年ごろ)

という時代であった。それによれば

東普ー百済ー倭の外交軸が成立して東アジアの国際舞台のデビューした370年代から軍事の重要性が自覚されるようになり武具・武器の形態と技術が一新された。その結果古墳に副葬される武具・武器もより実用的なものになった。

当時の戦闘では弓矢の打ち合いと歩兵の白熱戦が主要なものであったと思われるが、馬は通信・偵察・兵站にとって重要な役割を果たしていたはずである。

馬の役割も高くなりこれが埋葬品の選択にも影響したはずである。これが古墳時代後期の馬具の埋葬品が増えた理由だ。

 

ダヴィンチは猫を描いたか?

“The Book of the Cat”は絵画に描かれた猫を集めた本であるが、その中でLeonardo da Vinciの猫に言及している。

タイトルは”Leonardo da Vinci: Study of a child with a cat”

このルネッサンスマンが描くことができなかったものがあるだろうか?

特定の幼児(キリスト)と平凡な猫の組み合わせはレオナルドのような天才の筆やインクの使い手でもこれは挑戦的だろう。

これが彼が描いたスケッチである。このスケッチには猫をあやしているキリスト(幼児)が描かれているものもあるが、猫をおとなしくさせようとして猫と格闘しているキリスト(幼児)もあり面白い。

実際のキャンパスに描かれたものはないようだ。

 

 

「古墳時代の歴史」(松木武彦著)を読み始める

紀元前前後から四世紀あたりまで日本の古墳時代の通史である。これまで特大の前方後円墳にのみ着目した古墳の研究にかわって。

  • 全国規模の視野で様々な大きさ古墳の考慮する。
  • 放射性炭素年代法などによる年代推定により上の古墳を時系列としてみる。

このような視点から古墳時代の歴史を再構成しようとする意欲的な著書である。