前回ではPython仮想環境で起動したLibreOfficeではそのマクロのためのAPSOがエラーで使えないという結果だった。
原因はunoモジュールなどのマクロに必須のモジュールがインポートできないことである。ubuntuなどのlinuxではこれらのモジュールはシステムワイドの領域にインストールするパッケージとして用意されていてPython仮想環境に直接インストールすることは困難になっている。
Python仮想環境はシステムワイドなPythonと隔離してPythonが使えることを理想としているように思われるが、ここでは次善の策としてシステムワイド用に用意されているパッケージを臨時的に使えるようにしてPython仮想環境のLibreofficeを起動させる方式をとった。
そのためにはPython仮想環境下でのターミナルエミュレータで
export PYTHONPATH=/usr/lib/python3/dist-packages
とシステムワイドのパッケージへのパスを通してやる。この下でLibreOfficeを起動させる。これでマクロの作成は問題なくできる。
この方式を採ると1つのPython仮想環境をシステムワイドな環境から切り離した理想的なPython仮想環境とLibreOffice のマクロ作成の環境とに切り換えて使うことができる。