今回のウマはプロセイン王国のトラケナー(Trakehner)を取り上げる。画像はここ(日本ではトラケナーを生産したトラケーネン牧場の名が品種名と誤解されている)。
多くの人々がトラケナーはヨーロッパ随一の華麗なウマで乗用馬として理想的なウマと考えている。第二次世界大戦の間東プロセインの血統書に登録されていた25,000頭のトラケナーの内1,200頭が500マイルヨーロッパを横断して輸送された。これらを使ってドイツの畜産家たちは品種の継続を保つことができた。
トラケナーは15世紀に嘗て東プロシャ内にあったチュートン騎士団の牧場で組織化された。このためにターパンの後裔であるSchweikenポニーが使われた。フリードリヒ・ヴィルヘルム1世の時代(1732年)に王立トラケナー牧場が創立され、活動的に馬車を曳くウマの生産を目指した。50年の経過の間、騎兵の騎馬に目的が変化した。そのためサラブレットなどとの交配が進められた。