「チベットを馬で行く」(渡辺一枝著)

著者がチベッ高原(チャンタン)を馬で廻わった話である。

チベットの人々や仏教とのふれあいの話の沢山出てくる。チベットでは現在でも仏教が生活の中に生きていることがわかる。人々は各地のお寺に向けて巡礼の旅をする。お寺は信仰の対象である。家には仏壇があるがそこにはダライ・ラマの写真などが掲げられており祈りの場である。

これは日本の埋葬儀礼が主なお寺や祖先の位牌を安置する仏壇の機能とは対照的である。