オジギソウのおじぎは・・・・・

刺激を受けるうと葉を閉じてしまうオジギソウ。そのメカニズムの一端が解明された。今朝の新聞記事である。埼玉大学と基礎生物研究所の研究者たちの成果である。

動くのは葉の付け根にある「葉枕(ようちん)」と呼ばれている機関である。その中の水分が抜けて葉が閉じる。葉が刺激をうけると何等かの物質がこの機関に到達してそのタイミングで葉が閉じる。

その物質はカルシュウムイオンであることが解明された。この解明の方法が面白い。カルシュウムイオンが緑色蛍光タンパク質と結合すると光るオジギソウを作ることができ、その光を観測するとイオンの動きがわかる。葉を刺激するとイオンが0.1秒かけて葉枕に達しその葉が閉じ、軸を経由して他の葉の葉枕に次々と達する様子が観測される。

記事を読んで「何故葉が刺激を受けるとそこからカルシュウムイオンが出るのであろうか?」という疑問を持った。タッチセンサーは何か?

 

 

アスラと阿修羅(あしゅら)

古代インドのヒンドゥー教の神々(ブラフマー、ヴィシュヌ、シヴァ)に対抗する魔神がアスラである。この魔神が仏教の中にはいり音写されて阿修羅(あしゅら)となった。

興福寺の阿修羅像は有名」である。

ヒンドゥー教の神々がインドに侵入したアーリア人の伝統からくるものであるとすると、このアスラはアーリア人に抵抗した人々を表わしているのかもしれない。

カナート:古代ペルシアにおける伝統的な水利

山から麓へと流れる雨水が地下に入り地下水となる。こと地下水を山の中腹に穿ったトンネルに流し乾燥した平原地帯の農地に水を供給する水利システムがカナートである。この長いトンネルを掘る技術が面白い。

カナートのスケッチ(「技術の千年史」より)

スケッチのように途中にたくさんの竪坑を作りそこから左右に掘り進め長いトンネルを完成させる。これには高度な測量技術が必要である。これがカナート(カーリーズ)である。古代ペルシアにさかのぼる水利技術である。

最古かつ最大のカナートの1つはイランのラザヴィー・ホラーサーン州の ゴナーバードにあるゴナーバードのカナートで、このカナートは「カイ・ホスロウのカーリーズ」ともよばれている。建設されたのは紀元前500年から紀元前700年の間で、2700年を経ても、いまだに4万人近くに飲料水と農業用水を提供している。 427の井戸があり、中心にある井戸は360メートル以上の深さがある。全長は33,113メートルにおよぶ 。

この水利システムの運用に使われた水時計がある。水を公平に分配するために時間計測が必要であった。そこに登場したのが「水時計」である。