アングロ・アラブ種「パオン」

昨日の馬場レッスンで乗った馬が「パオン」である。
アングロ・アラブ種でサラブレッドに比べてがっしりした体型で肢も太い。
Smithsonian Handbook”Horese”によれば、アングロ・アラブ種はアラブ種とそれを派生させたサラブレットの分家である。この馬は両方の馬の良い点を受け継いでいるにちがいない。このような掛け合わせはアラブ種の「大人しさ」と「スタミナ」を引き継ぎ、サラブレッドの「速さ」と「理解力」を直ぐに興奮する性質なしに受け継いた。
この馬の生産は英国で組織化され、ポー(Pau)、ポンパドゥール(Pompadour)、タルブ(Tarbes)、ヘロス(Gelos)などのフランス各地の大きな生産農場で150年に渡って組織的に生産され、その様式が完成したと言われている。英国でも優秀な馬が生産されたが、フランスへの影響はそれほどない。フランスでは1816年にアラブ種の二頭のオス馬と三頭のサラブレッドのメス馬との交配から生産が始まった。血統台帳への登録は最低でも25パーセントでアラブ種の血が入った馬で、両親がアラブ種、サラブレッド、またはアングロ・アラブ種である馬であることが確認されたものである。
アングロ・アラブ種の見かけはアラブ種よりサラブレッドである。アングロ・アラブがサラブレッドほど速くはないが、襲歩(gallop)ができる体型である。全体的にいってアングロ・アラブ種はアラブ種に比べ大きくがっちりしている。フランスではアングロ・アラブ種だけの特別な競馬もある。さらに国際的な規模で馬術等の競技に参加している。