ピラミッドより2000年古い巨大遺跡

昨日の朝刊の新聞記事のタイトルである。

アラビア半島の北部に古い巨大遺跡があることは衛星写真からわかっていたが、マックスプランク人類史科学研究所の研究者たちが現地調査をした。その結果それらの建造物の一つは約7000年前に作られたことが判った。

巨大な石の建造物があるのはアラビア半島北部のネフド砂漠の周辺である。長方形をしており一辺が600メートルもあるものもある(写真はここ)。この建造物はアラビア語で「ムスタティル」と呼ばれているが、何のために作られたかは不明の由。

これらのムスタティルからはウシなどの動物の骨や幾何学模様が描かれた石などが発掘されていて、この地域に住んでいた人々の儀式の場ではなかったのではと研究者たちは推測している(7000年前ごろはアラビア半島は今より湿潤で、当時はここは草原に覆われていたと考えられる)。