済州島の馬と倭寇(わこう)

済州島のシンボルは馬(済州馬)であるが、この小型の馬の起源はかなり古いらしい。

海と列島の中世」(網野善彦著)によれば、中世に「倭寇(わこう)」と呼ばれていた海の人々(海人)は西北九州、済州島、朝鮮半島の南端に渡るひろい範囲に住む人々からなり、「船を以って家となす」と言われていたように船や海に長けていた人々であったが、騎馬にも優れ多くの馬を所有してたという。その馬の牧場(牧)が済州島にあった。