イセエビの出す音、3キロ先で聞こえる

今朝の新聞記事のタイトルである。

イセエビは頭のところから突き出ている長いひげ(第2触覚)の根元にある器官から「キイキイ」という音を出す。これはイセエビ同士のコミュニケーションに使われている。この音がどの位遠くまで届くのかフランスの研究者たちが調べた。

大きさが異なる24匹のヨーロッパイセエビを使い、イセエビから100mの距離のところまで8個の水中マイクを設置し音をを収録した(多分大きさの異なるイセエビは異なった周波数の「キイキイ」音を出すので個体を区別できたのだろう)。解析の結果、2.6cmと小さいイセエビは10mしか届かない、一方13.5cmの大型のイセエビは100mまで届くことが分った。

実験は浅瀬の雑音の多い環境だったこととイセエビが本来生息する環境を比較すると本来生息する環境では大きなイセエビの「キイキイ」音は3キロメートル程度は伝播すると研究者たちは結論した。