ホイジンガ著「ホモ・ルーテンス」は言う:
「『あそび』から文化になる」ではない。
「文化の中に遊ぶという行為の席があった」ということでもない。
「『あそび』から文化へという発展過程がある」ということでもない。
著者は
「文化は『あそび』の形式のなかに成立したこと。文化は原初から遊ばれるものであった」
と主張する。
「原始人の共同体の生活に、動物より価値の高い、単なる生物的なものを越えた特性を保たせていたもの、それがさまざまな形態のあそびである。このあそびのなかで、共同体は生活と世界についてのかれらの解釈を表現した。
文化とはただわれわれの歴史的判断が、この与えられたものに対して名づけた名称でしかない」