アルタイ諸語:起源は9000年の中国北東部

今朝の新聞の記事のタイトルである。

日本語などを含みユーラシア大陸の中央部から東部にかけて広く分布するアルタイ諸語の起源に対する研究の紹介である。

日本語、朝鮮語、モンゴル語、トルコ語などは共通の特徴があり、その祖語があると考えられている。

ドイツ。マックスプランク人類史研究所などの研究者たちは言語学、考古学、遺伝学の立場からアルタイ諸語を使っている人々の言語の起源を調べた。

その結果、アルタイ諸語の祖語は約9000年前に現在の中国北東部を流れる遼川の西側でキビを栽培していた人々が使っていた言語であることがわかったという。

日本語は朝鮮半島に移住しキビに加えてコメなどを栽培していた人々が3000年ほど前に九州に移住したことに始まるという。

言語を含め文化起源の問題に対して最近の遺伝学の側面からの研究によって文化の伝播と人の移住(migration)を切り分けることができるようになった。これはインド・ヨーロッパ語族の起源に対する研究にも反映されてきている。