オルベウスとエウリェディケー

同名のグルックのオペラは有名。

オルベウスとエウリェディケーは結婚した束の間にエウリェディケーは毒蛇に噛まれて死んでしまう。オルベウスは悲しんで黄泉の世界を支配するハーデースとペルセポネーのところに行き得意の竪琴を奏でながら妻を帰してくれるよう懇願した。その訴えに関心したハーデースはエウリェディケーを返すことにした。ただし一つ条件が付きであった。それは地上に出るまで振り返ってエウリェディケーを見てはきけないというものだ。

オルベウスは付き従ってきたエウリェディケーの様子を知りたくて遂に見てしまった。たちどころにエウリェディケーは元の黄泉の国へ引き戻られてしまった。地上に戻ったオルベウスには成すすべは最早なかった。オルベウスは悲嘆にくれて死んでしまった。亡霊となったオルベウスは黄泉の国へ行きエウリェディケーを探しもとめ遂にエウリェディケーと一緒になれた。ゼウスはオルベウスを哀れみ彼の竪琴を天の星座にしてやった。

オペラではオルベウスとエウリェディケーはその愛の力によって地上で再会する。

ロイヤルオペラの公演ではオルベウス(ヨッヘン・コヴァルスキーが演じた)は革ジャンを着てエレキギターを持っていた。