Newscientistにあった記事のタイトルである。オリジナルの記事はここ。
長い脚と明るいピンクの羽毛を持つフラミンゴはアメリカ大陸、アジア、アフリカそして南ヨーロッパの各地で観察される渉水鳥である。
フラミンゴの名前はポルトガル/スペイン語のflamingesに由来する。この言葉はかれらの刺激的な色の羽毛に燃えるような色彩と翻訳できる。しかしかれは生まれながらにピンク色をしているわけではない。フラミンゴはひよこのときは羽はくすんだ灰色をしている。
フラミンゴがピンク色をしている原因はかれらの食餌としているコケ、エビ、藻にまで遡る。かれらがホームと呼んでいる湿地の生息地はブルー・グリーン苔で敷き詰められている。この名にも関わらず、この苔はベータ・カロチンという化学物質のために赤またはオレンジ色をしている。この化学物質はカロチノイドという赤・オレンジ顔料を持っている。この顔料はにんじん、サツマイモそしてホウレンソウにも含まれている。
フラミンゴがこれを食べると消化器官の酵素はカロチンを分解、赤・オレンジ顔料は肝臓の脂肪に吸収される。この脂肪は成長するに従いフラミンゴの羽毛や皮膚に堆積する。フラミンゴの食餌がベータ・カロチンを多く含む資源に頼らざるをえないので、フラミンゴは段々とピンクになる。