仏像でみる日本の密教:吉祥天女と弁才天女

密教の世界に女神が登場する。吉祥天女と弁才天女ともヒンズー教由来の女神であるが、奈良時代後期から仏教の信仰の対象になった。

河の神である弁財天女は八臂の像で強大な威力を持つ神である(琵琶を持った二臂の弁天像は鎌倉時代以降のものである)。信仰の対象としては吉祥天女が一般的であった。福徳を施す神である。