土御門神道と五芒星(ごぼうせい)

欧米では五芒星(ごぼうせい)は金星のシンボルとなっているが、土御門神道のシンボルもこの五芒星である。

吉田光邦著「星の宗教」によれば、土御門神道の本庁の霊場は福井県遠敷郡名田庄村にある。この名田庄は小浜の東北の山間地にある村である。この霊場の傍に四つの神社がある。加茂神社、貴船神社、善積川上神社、泰山府君社の四つである。泰山府君社は陰陽師の安倍晴明が特に信仰したもので土御門神道に引き継がれたものである。この霊場や神社周辺では五芒星が沢山見られる。神社の提灯には「家紋」に対応するところに五芒星が書かれている。また神主の冠にも、神社の神符にも五芒星が書かれている。

また京都に晴明神社あり、安倍晴明を祭ってあるが、ここでも提灯、社殿の屋根瓦、飾り金具に五芒星が描かれている。

五芒星(ごぼうせい)は土御門神道の最重要なシンボルのように思える。