「ハミ」「拍車」「鞍」「アブミ」「蹄鉄」

乗馬の歴史で重要な発明として「ハミ」と「拍車」そして「鞍」と「アブミ」さらに「蹄鉄」がある。それらの発明の歴史をまとめておく。
ハミ:6000年前のウクライナの遺跡で発見された馬の歯の摩滅状況から乗馬に際してハミ状のものを馬の歯槽間縁にいれていたことが分っているがそのハミ状のものの実態は不明である。紀元前1400年ごろにはエジプトやミケネで二環ハミが使われていた。その後様々の形のハミが用いられた。三環ハミもあつた。
現代では二環(single-jointed snaffle)が大半であるが、三環(double-jointed snaffle)もある。

二環(single-jointed snaffle)
二環(single-jointed snaffle)

拍車:ギリシャでは紀元前5世紀ごろのつぼ絵に拍車が描かれているので、これより前に既に用いられいたのであろう。紀元前4世紀ごろのケルト人の遺跡から拍車が出土している。ローマ人もこのころから拍車を使用した。
なぜかこのハミと拍車は日本の騎馬では使われていない。

Fly me to the moon(私を月まで連れてって)

春の季節にお気に入りの曲を一つ。
Fly me to the moon
And let me play among the stars
Let me see what spring is like
On Jupiter and Mars
In other words, hold my hand
In other words, darling, kiss me

Fill my heart with song
And let me sing for ever more
You are all I long for
All I worship and adore
In other words, please be true
In other words, I love you

Doris Dayのヴァーションが面白い。

「テンポ」細胞の関与ーキンカチョウの歌

鳥の歌はヒナが大人の鳥が鳴くのをまねして学習して発達する。
例えばキンカチョウのヒナは仲間の歌を選択的に学習するが、ヒナを近縁種のジュシマツを仮親として育てるとキンカチョウはジュシマツの歌を学習する。
しかし、ジュシマツの歌を学習するが、テンポはキンカチョウのものである。この発見は沖縄科学技術大学院大学の研究者たちである。このキンカチョウはキンカチョウのテンポを学習する機会はなかったわけなので、キンカチョウのテンポは遺伝形質の一つと考えられる。研究チームは「一次聴覚野」に注目し、短い音と空白に反応する「テンポ」細胞があることを発見した。この細胞の機能は生得的でキンカチョウの歌に反応するが、他の鳥の歌には反応しないし、キンカチョウの歌の空白を人工的に長くした歌にも反応した。
鳥の歌にもその鳥の生得的な要素があることが非常に興味深い。

鞍馬天狗ー馬と鞍

「花咲かば 告げんと言いし山里の
告げんと言いし山里の
使いは来たり馬に鞍
鞍馬の山の雲珠(うず)桜」
これは謡曲「鞍馬天狗」の冒頭に一節である。雲珠(うず)桜の「雲珠(うず)」は日本式の乗馬のための馬具の部品の一つである。画像はここ
うず桜は一般的には「渦桜」と書く。これは花びらが渦を巻いているような桜である。鞍馬だから、うずは雲珠かな。
それにしても雲珠とか杏葉(きょうよう)とかは何の目的で付いているのだろうか?

シナモンロールを試す

仙台市内にあるパン屋さん、カフェでシナモンロールを試食してみる。

今までに試食してみたところの代表的なものは

  • ジョアン 仙台三越店
シナモンロール
シナモンロール

パン生地のシナモンロールである。

  • ドトールコーヒーショップ 仙台サンモール店

 

シナモンロール
シナモンロール

パイ生地に近い食感がある。

本来のシナモンロールは長方形に伸ばした生地にシナモンなどを塗って円筒状に丸めたものを輪切りし、この輪切りにしたものを焼くという。最後に輪切りの上に砂糖をのせる。

沖縄の馬ー与那国馬(ユナグニウマ)

日本の最西端である沖縄・与那国島にいる馬である。
来歴は不明であるが、明治に行われた洋馬(ペルシャ馬)との人工的な雑種繁殖を免れた馬たちである。その意味で在来種の本来の性質を保っている馬たちである。
奈良時代あたりに大陸からもたらされたものか?
先史時代に日本列島にいた馬たちは弥生時代あたりで消滅している(弥生時代の馬の化石が存在する)。

与那国馬
与那国馬

 

北米の最古の現生人類

北米に現生人類(ホモ・サピエンス)がやってきた最古の例は2万4000年前であることが判明した。これは従来より約1万年早い。
この研究はカナダのモントリオール大学の研究者たちの発見である。
この研究グループはカナダ北部、ユーコン地方の米アラスカ州とカナダとの境にある遺跡で動物の骨を調べた。その結果、石器で傷が付けられた骨を15個発見した。この骨の年代測定からこれらの骨は2万3000年から2万4000年前と分った。
従来は1万4000年まえが最古の現生人類となっていたが、約1万年も遡るものになった。2万4000年前の地球は寒冷期(ウルム氷期)であり、アジア大陸と北米大陸が繋がっていた(ベーリンジア)。これを伝わってアジア大陸から北米大陸に現生人類は渡ったことになる。
これらの骨の中には馬のあごの骨も入っていた。これは現生の家畜馬ではなく、当時北米にいた野生馬のものである。

「妖精の輪」の謎が解けた

パターン形成の話である。
写真のようなパターンができる仕組みが解明できた。

妖精の輪
妖精の輪

アフリカの南西部、ナミビア砂漠にある草原には円形の裸地が境を接して写真のような興味深いパターンを作っている。一つ一つの円は直径は数メートルから数十メートルとかなりの大きさである。こんなパターンが何故できるのか?
これに解答を与えたのは米プリンストン大学のコリーナ・ダウニータ准教授などのグループである。
ナミビア砂漠は雨の少ない極度な乾燥地帯であるが、大西洋からの霧がこのサバクに達することでこの水分を使って草が生えるこができ、草原となっているところがある。ところが奇妙なことにその草原のあちこちに草が生えていない円形の裸地が点在することだ。これが写真のようなパターンの基本要素である。
研究者によれはこの円の中心には白アリの巣が必ずあり、この白アリが草の根を食べてしまうことから円形の裸地ができると考えた。これだけであると白アリは草を食べつくし草原が裸地一色になるはずだ。
そこでパターン形成のチューリング・メカニズムの喩え話を思いだした。「枯れた草原で点々と火災が起こる。ところがこの草原にはバッタが大量に住み着いていた。そのバッタが火事を避けて火元から避難する。周辺に避難したバッタの水分で火事は止まる。これで円形の焼け跡が点在するパターンが創れる。」これがチューリング・メカニズムでネガティヴ・フィードバックが必要なわけである。
このネガティヴ・フィードバックの候補として米プリンストン大学の研究者たちは水分に着目した。裸地では草がないので周辺の草はその分より多くの水分が利用可能でこれによって白アリの被害を食い止める十分な草が育つ。これが裸地の境界となる。
このようなメカニズムが働いているらしい。

馬の4つの音声:ウイニー、スクィール、ブロー、ニッカー

日本では馬の鳴き声は「ヒーヒーン」が典型的な鳴き声であるが、英語圏では馬の鳴き声は四種類に分類されている。
ウイニー(whinny):日本で言う「馬の嘶き(いななき)」である。極めて大きな叫び声である。最初は高いピッチ(約2000ヘルツにも達する)で、最初の半分ほどの振動数に落ちるなどピッチに変化が見られる。
スクィール(squeal):大きな音で1000ヘルツ程度の音律的な音も含んでいるが、非音律的な耳障りな成分も沢山含んでいる。
③ブロー(blow):鼻から空気を急激律動的に噴出すことで出る。このブローは最も大きな音で、200メートル先でも聞こえる。この鳴き声はさまざまなピッチの音を含んだ短く、打楽器的で非音階的な鳴き声である。
ニッカー(nicker):100ヘルツあたりの極めて低い音程の音である。これは柔らかな音で口を閉じた状態で生成される。これは鳴き声というより、ネコの「ゴロゴロ」と同じようなものかもしれない。
動物の鳴き声は人間の言語と異なり、その音声の中に特別の意味があるわけではなく、特別な状況で発せられる操作音であろうというのが最近の研究の方向である。

ダラ・ホース(Dala Horse)の箸置

わが家にはダラ・ホース(Dala Horse)の箸置きが8個ある。これはイケアで購入したものである。もう一年以上前であるが初めてイケアの店を眺めた。
家具や日常用品もしゃれたデザインで価格も手ごろである。特に購入する予定で行ったものでなかったのでそのまま帰ってきても
よかったが、食器売り場で面白いものを見つけ購入した。それはダラ・ホース(Dala Horse)の箸置きである。陶器でできていて黄色と青色の着色がされている。黄色二個、青色二個の計四個が一組で写真のようなものである。正確な値段は忘れたが、300円程度であった。
ダラ・ホースはスウェーデンの民芸品で、スウェーデンを発祥の地とするイケアには似つかわしいと思った。

ダラ・ホースの箸置き
ダラ・ホースの箸置き

この箸置きに日本の箸をどう置くかで我が家では議論があった。写真のように日本式に箸をヒトと平行に置き、ダラ・ホースをヒトから見て正立に置くと箸の収まりが悪い。ダラ・ホースを倒置すると収まりはよいが、ヒトから見てダラ・ホースが。。。。
洋式にしてヒトに対して箸を縦に置きダラ・ホースを正立させると、箸置きへの収まりはよいし、ダラ・ホースは正立している。
結論はこの箸置きは洋式であろうということである。
その後このダラ・ホースをもう一組購入した。