ウマの世話をするときには大抵ウマの左側で作業をする。何故か?
- ウマの視野や感覚器官に左右差があり、左側がより視野が広く感覚器官も感度がよいのでこちら側で作業するほうがウマはより安心する。
未訓練のウマたちの「利き手」の実験では大部分の牝馬たちは「右側」を好み、大部分の牡馬たちは「左側」を好むらしい。
- ウマの筋肉組織に左右差があり左側がより発達した筋肉組織を持つので左側で作業するほうがウマに対する負担が少ない。
ウマは馬体に生得的な歪みを持っている。窪んだ側「ハロー」と堅い側「ステッフ」側がある。多くのウマが右側が「ハロー」側である。つまり左の筋肉組織が堅固である。
- ウマの世話を馬の左側でする習慣は古くからあるらしく、日本の古墳時代で壁画で左前の胡服を着た馬丁がウマの世話をしている。