種の起源:ダーウィンの愉快な指摘

ダーウィンの「種の起源」の中で愉快な指摘がある。少し長いが引用しておきたい。

「多くの太洋島にカエルやイモリがいないことは島の物理的な条件では説明のつかないことである。それどころか島の環境は両生類には特に適しているように見える。なにしろマデイラ島、アズレス島、モーリシャス島に(人の手で)持ち込まれたカエルは大繁殖し今や厄介者になっているほどだ。しかし両生類は成体も卵も海水に漬かるたちどころに死んでしまう。従って両生類が海を渡るのは非常に困難であり、太洋島に生息していない理由もよくわかるというのが私の意見である。それに対して(神による)創造説に立つなら島で両生類が創造されなかったのはなぜかを説明するのは極めて困難だろう。」

雷の世界記録更新:世界気象機関(WMO)が発表

今朝の新聞の記事のタイトルである。

1回のが水平方向に伝わる距離や継続時間の最長記録が更新された。

最長記録は2020年4月29日に米国南部のメキシコ湾沿岸で発生した雷の768キロメートルで、最長時間は同年6月18日に南米大陸南部の大西洋沿岸のウルグアイとアルゼンチンの国境付近で起きた17.102秒。

これらの「メガフラッシュ」は地上の観測では捉えきれず、雷観測装置を搭載した米気象衛星ゴーズ16号による。

WMOのニュースはここにある。

We are all alone: 「みんな一人ぼっち」??「二人だけ」??

捜していた曲が見つかった。”We are all alone”である。曲はここで聴ける。

歌詞を以下に載せた:


Outside the rain begins 
And it may never end 
So cry no more, on the shore a dream 
Will take us out to sea 
Forevermore, forevermore 

Close your eyes Amie
And you can be with me 
'Neath the waves, through the cave of hours 
Long forgotten now 
We're all alone, we're all alone 

Close the window, calm the light 
And it will be all right 
No need to bother now 
Let it out, let it all begin 
Learn how to pretend 

Once a story's told 
It can't help but grow old 
Roses do, lovers too, 
So cast your seasons to the wind 
And hold me dear, oh, hold me dear 

Close the window, Calm the light 
And it will be all right 
No need to bother now, 
Let it out, let it all begin 
All's forgotten now 
We're all alone, all alone 


Close the window, calm the light 
And it will be all right 
No need to bother now, 
Let it out, let it all begin 
Owe it to the wind, my love 
Oh, hold me dear 

 
All's forgotten now, my love, 
We're all alone, we're all alone

Amieがand dreamとなっているものもある。

面白いことにこの”We are all alone”の日本語題名は「みんな一人ぼっち」と「二人だけ」という異なった意味が付けられている。
この曲を作詞・作曲し歌っているボブ・スキャックス自身も「この曲の意味は自分の中でも完全にはわかっていない」とコメントしているという。

Single-celled organism has evolved a natural mechanical computer.

これはNewscientistにあった記事のタイトルである。

単細胞生物は脳も神経系もないのに巧妙に動いている。動画はここにある。その動きは14本の「足」を使ってなされているがそれらをコントロールしているものは微小管(microtubule)と呼ばれているものである。

 

「オシリカジリムシ」と命名:新種の甲殻類発見

これも今朝の新聞の記事のタイトルである。

この奇妙な名前「オシリカジリムシ」の甲殻類は鹿児島大学の農林水産学研究科修士1年の是枝怜旺(れお)さんが泥の中で生息するハゼ類チワラスボを捕獲した際、尻ひれに付着してるのを発見、新種と判明したもの。

写真はここ。尻ひれに付着している画像はここ

鎌倉街道:奥州藤原氏の滅亡も北条氏の陰謀?

奥州藤原氏が開いた奥大道は広義の鎌倉街道である。「街道」(杜山悠著)によれは狭義の鎌倉街道は保土ヶ谷と鎌倉とを結ぶ街道だった由。この著者はこの鎌倉街道で連想するのは「頼朝一族の滅亡」であるという。

○文治5年(1189)4月30日義経奥州衣川にて殺害さる(31歳)

○建久4年(1193)8月17日範頼(義経の兄)伊豆修善寺に流され、ついで殺害さる

○正治元年(1199)1月13日頼朝変死す(53歳)

○元久元年(1204)7月18日頼家(2代将軍、頼朝の長男)修善寺において殺害さる(23歳)

○承久元年(1219)1月27日実朝(3代将軍、頼朝の次男)鎌倉鶴岡で公暁に殺害さる(28歳)。その公暁(頼家の次男)も北条義時によって殺害される(20歳)

これで「源氏の正統断絶」となる。これらの殺害の加害者は北条氏であるという。

奥州藤原氏の基礎には源義家が深く関わっており、鎌倉政権とは対立する要素はあまりながったと思われる。にも拘わらず義経に関連して滅亡させてしまったことは「義経殺害」が頼朝の意図でなかったと同様、この奥州藤原氏の滅亡も北条氏が頼朝にさせた陰謀では?

 

150万キロ先の観測地点到達:NASA次世代宇宙望遠鏡

今朝の新聞記事のタイトルである。

ジェームス・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)が地球から150万キロ離れた観測地点に到達したというニュースである。この距離は地球・月間距離の4倍になり、観測地点は太陽・地球を延長したL2点の呼ばれるところである。望遠鏡は常にこの地点にあるので太陽及び地球は常に望遠鏡の背後にある。宇宙から来る赤外線で宇宙を観測したいのでその強い雑音源となる太陽や地球の影響を抑えるこができる。

JWSTの反射鏡主鏡の口径は約6.5mに達する。これはHST(口径2.4m)の2.5倍で、面積は7倍以上にもなる。この点から、HSTをしのぐ非常に高い観測性能が期待されている。このような大きな反射鏡は一枚鏡では無理で、18の分割鏡で構成されている。これから分割鏡の組み立てと調整が行われるという。赤外線は可視光と比較して波長が長いので鏡の面精度は多少劣っていてもよい。分割鏡の出番である。

今年の4月ごろから本格的な観測データが得られるようになる。

 

東山道・奥大道・奥州街道

東山道は古代の多賀城府までの道であり、名取の「東街道」などにその面影をみることができる。

奥州街道は近世の東北地方の幹線だった街道で「宿場町」にその面影をみることができる。

奥大道は中世奥州藤原氏が作った道である。東山道を途中から分岐して北上する道である。分岐点は東山道が七北川と交わる仙台市岩切で、付近には中世の板碑が沢山残っている「東光寺」という古刹がある。奥大道はここから七北川に沿って北上していた。この分岐点は交通の要衝で河原宿といい、五日市場・冠屋市場などの「市」が立ったという。

奥大道はここから北上して青森県北東部の陸奥湾に面した外ヶ浜(そとがはま)まで伸びていた。

オミクロン株構造解析:変異しても結合力

これも今朝の新聞の記事のタイトルである。

オミクロン株が如何にしてワクチン耐性をもっているかを遺伝子レベルで解析したという記事である。

オミクロン株はウイルス表面のスパイクたんぱく質に従来株の3-5倍もの多数の変異があるのが特徴。ワクチン接種でヒトの体にできる抗体はこのウイルスの表面のスパイクの一部と結合してヒトへの感染を防ぐ。オミクロン株には抗体が結合できなくなるスパイクができていて「免疫逃避」ができている。これがワクチンが効かない機構である。

一方ヒトへの感染のメカニズムはウイルスのスパイクたんぱく質の受容体結合部位(RBD)がヒト細胞表面の受容体たんぱく質(ACE2)と結合することによる。

ACE2と結合したウイルスのスパイクたんぱく質を調べるとそのたんぱく質の493,496,498番目のアミノ酸が別のものに置きかっっていることがわかった。これがACE2との結合しやすさを増やしている。

このような新たな仕組みは「免疫逃避」を持つためにできた417番目のアミノ酸の置き換え(この置き換えでACE2との結合が弱くなってしまった)を補完する役割を果たしていることが分った。

これらはカナダのブリティシュコロンビア大学の研究者たちが見つけた。