日本の国家の起源に関して、騎馬民族説というのがある(江上波夫著「騎馬民族国家」)。これは古墳時代後期に古墳に副葬した馬具が多くなったことを1つの大きな根拠にしている。多くの考古学者はこの説に反対なようであるが、副葬した馬具が古墳時代に増えたことを説明していない。
古墳時代後期は大体西紀元四世紀後半あたりから始まる。
このころ何が起きていたのだろうか?
「古墳時代の歴史」(松木武彦著)の181ページによれば
「カハチの門閥氏族が武装の革新を始めた」(357〜400年ごろ)
という時代であった。それによれば
東普ー百済ー倭の外交軸が成立して東アジアの国際舞台のデビューした370年代から軍事の重要性が自覚されるようになり武具・武器の形態と技術が一新された。その結果古墳に副葬される武具・武器もより実用的なものになった。
当時の戦闘では弓矢の打ち合いと歩兵の白熱戦が主要なものであったと思われるが、馬は通信・偵察・兵站にとって重要な役割を果たしていたはずである。
馬の役割も高くなりこれが埋葬品の選択にも影響したはずである。これが古墳時代後期の馬具の埋葬品が増えた理由だ。





