昨日野草園を散策した。クマガイソウやオキナギサが綺麗に咲いていた:


昨日野草園を散策した。クマガイソウやオキナギサが綺麗に咲いていた:


「乗馬読本」によれば、ハミは勒を構成する他の部分と共に口と顎の下記の部分に作用する:
(a)唇及び口角
(b)下顎枝
(c)舌
(d)口蓋
(e)項(うなじ)
(f)頤凹(おとないくぼ)
(g)鼻。
最も一般的な関節付きの小勒ハミは主として上記の(a)、(b)、(c)に作用する。
輪乗りや旋回に際して内側手綱を開くと外側ハミによる圧力が増えウマはこれを避けようと内側を向く。
最も一般的な小勒とそれに使うハミ(小勒ハミ)の装着について考えてみる。小勒ハミには様々な形があるが、「乗馬教本」(日本馬術連盟)によれば一般的に以下の注意が必要である:
「ハミというものは、特に関節付きの小勒ハミはその幅が適切であることが大切である。ハミをウマの口に食ませてハミの両端を手で持ちハミの関節が口の中でまっすぐになるようにして測る。そのとき両端にそれぞれ0.5cmはみ出るようなハミの幅が適切である。

ウマの口に対してハミの高さを正しくするには、まずハミの両端を一指幅程度垂れ下がるように食ませる。それから口角に軽く一しわを作る(ウマに「笑み」を作らせる)が、しわができすぎないように頬革を調節する。」
とあり、それぞれのウマに合ったハミの装着が必要なことがわかる。
Smithsonian Handbooks-Horsesによればヨーロッパ風の乗馬で用いられる頭絡には五つのタイプがある。それらは:
日本語では
今回はポルトガルのポニーであるソーライア(Sorraia)。画像はここ。
ヨーロッパで最初の家畜化されたウマはイベリア半島のウマたちであると考えられている。それらの初期のウマ科の後裔たちをスペインやポルトガルで見つけることができる。このソーライアもその一つで体毛の色と体型は原始的なウマのターパンにそっくりである。
ソーライアはソル川とライア川の間の平原に生息していた。そして一時期には有名なアンドラダ一族は野生の状態でこれを飼育していた。北アフリカのバルブ種(barb)強い影響が嘗てあったこの野生状態の飼育は名声高いスペインのウマの生産に貢献した。
数世紀の間ソーライアは地元のカウボーイや軽い農作業に使われてきた。嘗ては何の変哲もない馬であると考えられてきたが、大きな重い頭や尾のある位置が低いなど全ての面でソーライアは野生の祖先の原始的な力強さを残している。
ウマを制御する上で「ハミ」は必要か?、という議論がある。
ハミはウマにとっては不快感だけを与える装置だとして「ビットレス」乗馬を奨励しているところもある。
一方G. Heuschmann:”Balancing Act: The Horse in Sports- An Ineconciable Conflict?”では次のように述べている:
「…勿論ハミによる虐待はありうる。しかし、それを正しく使うことによって調和ある乗馬ができるようになる。これはよい乗馬の核心である。無知な人はナイフによる殺人があったので全てのナイフは捨てるべきと主張するかもしれない。全ての道具やトールはそれを使う人の良し悪しによってきまる」とハミの使用を擁護している。
この主張では「正しく使う」とはどういうことか?が最大の論点になる。また「正しく使う」ことが大変に困難な道具である場合はその道具の使用を諦めるという視点もある。
勒(ろく)という漢字を「漢字源」で調べると
とある。
今回もポーランドのウマでコニック(Konik)。画像はここ。
コニックもポーランドを基盤とするポニーである。名前は「小さい馬」という意味であり、13ハンヅ(130cm)を越えるものは稀であるが、実際ポニーというよりホースである。
コニックは頑丈な原始的なウマであるターパンの数少ない直接的な後裔である。コニックはその祖先が持っていた頑丈さや万能向きの特徴を保持していが、気性は穏やかで非常に扱いやすい。そして僅かな食料で重労働に耐えることができる。農業の全ての作業や運搬そして馬車の牽引に使われている。
今回は南部ポーランドのポニーであるフツル(Huçul)。画像はここ。
このポーランドのフツルは作業用のウマの典型である。南部ポーランドやカルパチア山地の農村で標準的な農作業のウマである。主に軽い農作業で牽引作業に使われたが、荷駄を積んで困難な山道を運ぶことにも使われた。
この品種はポーランドに生息していたターパン(Tarpan)の後裔と見なせる。フツルの原産は数千年の間似たようなポニーが生息していたカルパチア山脈由来である。ある時点で東方の影響があった可能性がある。品質管理されている現生ポニーはその後はっきりと定義された。
フツルは強力、頑丈、繊細そして扱いやすい。