資料の整理をしていたら「超漢字4」のパッケージが出てきた。懐かしかったので古いPCにインストールしてみた。
この「超漢字4」はBTRONを実装化したものでOSからのインストールである。
TRONのおおきな特徴はファイル構造にあると言われている。よく使われている「ツリー構造」ではなく、「ネットワーク構造」を採用していることにある。それが「実身」・「仮身」モデルである。「実身」はファイルの実体であるがが直接操作するはできない。「仮身」はそのファイルに紐付けされたハイパーリンクであり、そのファイルへの操作は対応する「仮身」を通じてのみ可能となっている。だからユーザはそのファイルがどこにあるかを記憶する必要がない。
超漢字4では「原稿用紙」(ワープロ)「画用紙」(お絵描き)等の実身を処理するプログラムが用意されていてそのためのテンプレート(原紙)が用意されている。この原紙をキャビネットにドラックすると実身が作られ、その仮身がキャビネットに現れる。これをクリックすると実身に操作を加えることができる窓が出現する。
画像は画用紙(実身)窓の一例である。馬は画像ファイルを張り付けたもの、短冊状のものは別な「原稿用紙」の仮身を張り付けたもの、そのほかは文字である。漢字の読みは「あい」である。中上は現代の形象文字でる「トンパ」文字の1つである。
ファイル構造を意識しない「字身」・「仮身」モデルは結構面白いとおもった。