今朝の新聞の記事のタイトルである。
2022年1月の南太平洋のトンガ山で起きた噴火で大気と海洋を伝わる強い非線形音波が発生した。この2つの波は震源から海洋と大気を媒体として広がった。これらの波動は8000キロメートル離れた日本にも到達し10~20cmの海面上昇を見せる「気象津波」として観測された。
海洋研究開発機構の研究チームがこの気象津波をスーパーコンピュータでシミュレーションした。機構を解明したという記事である。
海面を伝わる波の速度は水深で決まる。一方大気を伝播する非線形音波にはラム波とぺケレス波があり、伝播速度は300m/秒と240m/秒と異なっている。
海底の地形を見ると北西太平洋海盆地(深さ6000m)で水面波の伝播速度が240mとぺケレス波の伝播速度に近い。
この「ブラウトン共鳴」で海面上昇が起きた。これが今回の気象津波。