神話と星座(7):アリアドネーとかんむり座

ミーノース王の娘のアリアドネーはテーセウスがダイダロスの迷宮から逃れ出るのを助け、かれと一緒にナクソスの島に着いた。しかし彼女が眠っている間に置き去りにされてしまう。

アリアドネーが自分の運命を嘆き悲しんでいるとその姿をみとめたディオニューソスがそれを憐れんで自分の妻とすることにした。結婚の贈り物として宝石をちりばめた黄金の冠を贈った。

彼女が死んだときこの冠を大空の向かって投げるとこの冠を光を増しつつ上昇して行き遂に星になった。その星は冠の形そのままの姿で星座になった。

神話と星座(6):カストールとポリュデゥケース(双児座)

カストールとポリュデゥケースはレーダーと白鳥との間のできた双子であった。そしてこの白鳥は実はゼウスであった。

カストールは荒馬をてなずけじょうずに調教することで有名になった。ポリュデゥケースは拳闘の技で有名になった。ふたりは仲が良くいつも一緒だった。

嵐のあった船が神々によって救われたときに彼らの上に星が現れた。こうしたことからのちにこの二人は船乗りや船旅をする人々の守護神となった。

ゼウスはこの二人の兄弟愛を愛でてかれらをゲミニつまり双児座に置いた。