世界に人間が住むようになって「金の時代」「銀の時代」、「青銅の時代」と変遷してきて遂に「鉄の時代」になってしまった。この時代はあらゆる邪悪なものが人間世界に蔓延った時代であった。このため神々は次々と地上を見捨ててしまった。最後にこの地上を去ったのがアストライアーという女神で、去ったあと天空の星の間に置かれた。これが乙女座である。
この女神の母親はテミス(掟)で善悪を天秤で測ったことから乙女座の足元にあるてんびん座をこの女神と関連つける話もある。しかし「星座のはなし」(野尻抱影著)によればてんびん座はいまから3000年もの昔に当時バビロンでは太陽の秋分点になっていたことによるという。