後肢旋回(turn on the haunches)と前肢旋回

久ぶりに乗馬の話題である。

馬をその場で360度または180度回転させる手法に後肢旋回(turn on the haunches)と前肢旋回がある。

●後肢旋回(360度)

左手前であると左回転(左が内側)、右手前であると右回転(右が内側)させる。要は小さい半径の「巻き乗り」である。

扶助は内方手綱を開いて馬を回転方向に誘う。外方手綱で馬を支える。内方脚は腹帯の直ぐ後で馬に推進力をあたえる。外方脚は腹帯のやや後で強く圧迫して回転半径が小さくなるようにする。馬の四肢がリズムを保って動くことが肝要。

●前肢旋回(180度):外拉致を使って

前肢を軸とした180度回転である。外拉致を使う。左手前では右回転(右が内側)、右手前であると左回転(左が内側)させる。

扶助は内方手綱を開いて馬を回転方向に誘う。外方手綱は押し手綱で馬を支える。内方脚は腹帯の直ぐ後で強く圧迫して馬に回転あたえる。外方脚は腹帯のやや後で回転運動を調節する。馬を後退させてはならない。