馬のロコモーション

馬は歩行速度によって歩様(gait)を換える。LET’S ENJOY RIDING(全国乗馬倶楽部振興協会)によると
常歩:1分間110m程度の速さのとき、4節で動く
速歩:1分間220m程度の速さのとき、2節で動く
駈歩:1分間340m程度の速さのとき、3節で動く
となっており、代表的な歩行速度で実現する歩様(gait)を説明している。
このことは、歩行速度を徐徐に変えると(例えば、徐徐の速度を上げる)、ある速度の所で、常歩から速歩へと歩行が不連続的に替わることになる。また、さらに速度を上げると、ある速度で、速歩から駈歩へと不連続的に替わることになる。このような不連続的に様子が変わることを、遷移現象という。
このような遷移現象は、社会や自然の中で豊富に見いだすことができる。卑近な例では川の橋桁の下流に出来る渦の文様がある。この文様は流速に従って不連続的に変化することが知られている。日常は乱れた流れを良くみるが、流速が小さいときは、カルマン渦列のような綺麗で面白いパターンを描く。
動物の歩行を研究している人々は、この馬の歩行の遷移現象に大変に興味を持っている。