シェイクスピアと馬

ある研究者によれば、「同時代の全作家のなかでシェイクスピアだだ一人だけが拍車の不当な使用と残酷さと愚かさに気づいてた」とシェイクスピアが馬に大きな関心を持っていたという。これに対して木下順二は「シェイクスピアの世界」の中で辛口の批判をしている。同氏自身は年季の入った乗馬家で、馬に関するエッセイも書いている(「すべて馬の話」)。

その研究者はシェイクスピアの全作品の中で馬に言及している代表例として6例を取り上げている。最も専門的な言及は「ヘンリー四世」の中のセリフで馬つなぎ場になっている宿屋の内庭で朝たちの荷運び人夫が馬丁に呼びかけるもので、「荷馬の鞍叩いといてくれ。鞍の前橋(まえわ)に少し毛を詰めてくれ。かわいそうに痩せ馬め、肩のところにとんでもない鞍傷(あんしょう)を起こしているからな」である。

今日の我々がこのセリフを聞くと、シェイクスピアは馬に詳しかったように感ずるが、馬が交通・運搬の主な手段であった時代であれば、上のような会話は日常的なものであったと思う。木下順二もそのことを指摘してる。

馬と一緒の「恩返し」:津波で失った乗用馬訓練施設と39頭

今朝の新聞記事のタイトルである。

宮城県亘理町で再建された乗用馬トレーニング施設の記事である。

元々は近くの名取の海岸近くにあった施設であるが、東日本大震災の津波で設備や馬を失ってしまった。記事によると41頭いた馬の内39頭を失ってしまった。その後仙台市秋保に仮の訓練所を開設した。このころ筆者も一度訪問したことがある。

義援金をもとに恒久的な設備を再建することを決意。亘理町に再建し名前も「ベル・ステ-ブル」とした。今は馬も40頭に増えている。オーナーの鈴木嘉憲さんは「多くの人の助けがあった。馬を通して全力で恩返しをしたい」と語っている。なお、webページは更新中である。

仙台でも梅の花が見頃

仙台でも梅の花が見ごろになっている。写真を載せておく。

近所のお宅の庭にさいていた梅の花
片平キャンパス放送大学構内にある梅。満開だ。

 

形らキャンパス放送大学構内の梅。

梅の香りも楽しめた。

LinuxMint+VMWareによる仮想マシン実感

前回のブログで超漢字4をVMWareの下で動かそうとした顛末を述べた。VMWareの下で動く仮想マシンが実際にどのようなものであるが実感したいと思い仮想マシンの再挑戦をした。今回はなるべく軽い仮想マシンにしたいと思いLinuxMintを仮想マシンに選んだ。ホストはwin10とした。

インストールは特に記すような問題もなく完了。ネットワークは仮想ネットワーク(NAT)にした。LinuxMintのネットワーク・アダプタの検出は自動検出になっていたようで仮想マシンをパワーオンにすると直ぐ完了(あっけない)。仮想ネットワークと繋がった。ホストより外の世界へもこの仮想ネットワークのゲートウエアを通じてつながる。それも確認できた。

この仮想マシンのLinuxMintでホストのwin10にあるデータを処理したいというような状況が起きる。VMWareには仮想マシンとホストの間で共有ホルタの構築が用意されているが,ここではsFTPによるファイル転送処理をつかった。仮想ネットワーク(NAT)ではホストのIPアドレスは固定されているのでファイル転送は実用的である。

印象としてはホストと仮想マシンとの間はほぼシームレスだ。

超漢字4+VMWare(続報)

VMWare(ホストマシンはwin10)の仮想マシンとして超漢字4をインストールした経緯をこのブログでも紹介した。ここではその続報としてネットワーク接続の顛末を書く。結果的には成功しなかったがおぼろげながら理解できた部分を記録として残す。

VMWareのしたにある仮想マシンがインターネットなどのネットワークを利用する仕方には基本的に2つある。1つ」はブリッジ、もう1つは仮想ネットワーク(NAT)を使う方法である。

(1)ブリッジ

仮想マシンはホストマシンが持っているネットワーク・デバイスを直接使いホストマシンの外の世界とつながる。ホストマシンが実際に使ったいるデバイスを使い、ネットワークの設定もホストマシンのそれでよい。ただし仮想マシンにはそのデバイスのドライバーソフトがインストールされている必要がある。仮想マシンが最近のOSである場合は「自動検出」でよい。この点で超漢字4は不可。

(2)仮想ネットワーク(NAT)

ホストマシンの内部に仮想的なネットワーク(VMnet8)が構築され仮想マシンはそこにつながれる。ホストマシン自体もその構成員の1つ。このネットワークにはDHCPサーバもあり、ゲートウエイもある。このゲートウエイはホストマシンのネットワーク・デバイスとつながっていて外部世界とつながる。ホストマシン(Win10)のこのネットワークへの接続状況はwin10で「設定」-> 「ネットワークとインターネット」->「ハードウエアと接続のプロパティー」でわかる。ネットワーク設定はDHCPを使う。固定IPにするには既定値に注意。ホストマシン(.1)、DHCP(.254)、ゲートウエイ(.2)。

この仮想ネットワークで使う仮想ネットワークデバイスはここに詳しい説明がある。仮想マシンはこのデバイスに対するドライバを使ってネットワーク接続をする。Win10やLinuxでは既存のドライバで対応できるものがあり、さらにVM-Toolsとして最適なドライバが使えるが、超漢字4では既存のドライバでは対応するものはない。

ということで残念ながら超漢字4のネットワーク利用はこのままでは無理ではないかと思われる。

「ハミ受け」再論

以前にこのブログでも論じた「ハミ受け」について再度考えてみる。


で論じたように「ハミを受けさせる」とは口角にあったハミをずらして歯槽間縁のところに移動させる作業のことである。神経がたくさん走っている口角より歯槽間縁のほうが馬がハミを噛む負担が少ないからだ。

馬がこのことを知っていたら自分から工夫して口角にあるハミを歯槽間縁にずらすはずである。しかしこのことを経験したことのない馬にとってはそんな可能性があるとは思いつかない。最初は乗り手がハミを歯槽間縁に落とす作業をしなければならない。

馬がどのような体勢にあるとハミを落とすことができるのか?馬に推進力を与え少しずつ手綱を短くし馬体を丸くして行く。このような体勢にある馬ではちょっとしたきっかけでハミを歯槽間縁に落とすことができる。このハミ受けの状態は馬にとってもハミを噛む負担が少なくなる。このことを馬に学習してもらう。

よく学習した馬はハミ受けの状態を自ら選ぶようになる。

よく誤解されるのはハミ受けの状態には馬の頭が屈撓して馬の鼻づらが垂直に近い状態(On the vertical)が必須というものだ。ハミ受けはこの収縮歩度でも若干首をの伸ばした伸長歩度で可能である。詳細は

超漢字「仮身」ライクな表現

超漢字では原稿の中に仮身を埋め込める。そのような表現をHTMLで記述しようと考えボタンを使ってみる。話題はである。

によれば

我々の身体は三つの部分に分けられる。すなわち上部(頭と腕)、中部(胸)、下部(腹と脚)。各部には指令塔になるがある。そこには多くの神々が住んでいて、悪い精霊や悪気からそれを守っている。ところがこれらの不吉なものは丹田のすぐそばに住んでいる。最も有害なものがで三つの丹田にそれぞれ一匹ずつ住んでいる。かれらは住んでいる人間の罪を庚申に日に天に昇って報告しその人に寿命を短くしようとする。

日本ではこの庚申の日に夜中も起きてパーティをしてこれらの虫たちの活動を妨害する風習があった。これがである。はこの風習を日常的に祈願するために建てられた。

このブログでもこの話題を取り上げた: