仙台もかなり暖かくなって雪も消えかかっている。

久しぶりの「弥縫録」(陳舜臣著)からの話題である。左が付く二字熟語である。
最初は左袒(さたん)。これは熟語というより歴史の上で語られた言葉である。袒は着物の肩を脱ぐこと。左袒は賛成を表わすために着物の左肩を脱ぐことである。
左翼は左側に急進派が座っていたことに由来する。
左遷が面白い。左遷は地位の降格の意味で現在でも使われているが、なぜ「左」かが問題。ひな祭りのひな壇にいる「左大臣」と「右大臣」とでは「左大臣」のほうが地位が高い。中国文化では一般に左が右より上位。しかし「弥縫録」によれば左遷という言葉が定着したころはこれが逆転していたそうだ。
Simon & Garfunkelに”April come she will”という曲がある。気に入っている曲の1つである。歌詞は以下のよう:
April, come she will,
When streams are ripe and swelled with rain;
May, she will stay,
Resting in my arms again
June, she’ll change her tune,
In restless walks she’ll prowl the night;
July, she will fly
And give no warning to her flight.
August, die she must,
The autumn winds blow chilly and cold;
September I’ll remember.
A love once new has now grown old
韻を踏んでいるところもあり、かなり詩的な歌詞である。このSimonの歌詞もよいがGarfunkelの声の質がこの曲にぴったりである。
Garfunkelの若い時の歌声はここにある。Garfunkelは声が出なくなってしまったが、最近カンバックして歌を歌っている。80歳を越えているが。その動画はここで見られる。
ところでこの曲を最初に聴いたときにはSimonはツバメに託してこの曲を書いたのではないかとおもった。四月に現れて九月には飛び去ってしまうわけで、これはツバメだなとと思った。多くのツバメはno warningで飛び立つことはしない。その春に生まれた若鳥を連れて巣の近くに来て別れの挨拶をして行く。そこは違うかな。
日本の古墳時代の鉄製の鏃がどのようなものか知りたいとおもい調べた。
「鉄から読む日本の歴史」(窪田蔵郎著)の中に大阪府黄金塚出土の鉄製の鏃の写真を見つけた(p.71)。総じて青銅製のものと比較すると実用的で鋭いものになっているという解説があった。その写真を見ると茎(柄)が一体として鋳造されたものもある。しかしこの茎が空洞であるものはないように見える。「考古学基礎講座ー古墳時代の鉄鏃ー」には古墳から出土した鉄鏃の系統分類がまとめられているが茎(柄)のあるものが多いが、その茎が空洞であるものはない。
茎(柄)を空洞にすることによって強力な矢を作れるはずであるが、技術的に難しかぅたのか、普及しなかったようである。