武蔵鐙(ムサシアブミ)

以前から気になつていた山野草に「武蔵鐙」がある。野草園でその姿を写真に収めることができたので画像を載せておく。

武蔵鐙
武蔵鐙

図鑑の説明によれば、ムサシアブミという名の花があぶみに似ていることに由来するが、ムサシは武蔵の国に自生しているわけではなく、武蔵の国がアブミの産地で武蔵鐙というアブミが有名だったことによる。
花の季節は「穀雨」ころである。

「ハミ」「拍車」「鞍」「アブミ」「蹄鉄」(2)

鞍:鞍の起源は馬の背にのせる馬服と腹帯にあるらしい。芯入りの鞍はオリエントの騎兵隊が使い出し、紀元前四世紀ごろローマに伝わったといわれている。
アブミ:インド起源といわれている。紀元前二世紀ごろだといわれているが、そのアブミは革製で馬に乗るときの助けが主要な用途だったようだ。緊急のときに外れる金属製のアブミはかなり後のことでヨーロッパでは西暦730年ごろである。
蹄鉄:起源ははっきりしない。

コネマラ・ポニー(connemara pony)

アイルランドの在来種の馬でコネマラという品種のポニーがいる。コネマラ(connemara)というのは地名でアイルランドの西部にあるゴールウェーの北西にある。カタカナ表記では「コネマラ」「カネマラ」が使われている。自然の美しい場所で嘗てはウイスキーの香りつけに使うピート(泥炭)が採掘された場所である。日本のウイスキーメーカーで「カネマラ」をブランド名に使っているところもある。
さて、このコネマラ・ポニーであるが、「道産子」「木曽馬」と同じレベルの在来種である。ポニーであるが軽量な大人ものることができる。土地柄、荒地でも作業ができるように頑丈な身体の創りになっている。嘗てはこのコネマラ地方だけにいたが、現在ではアイルランドは勿論、ヨーロッパでも飼育されてが、「コネマラ」の品種管理がされている。

「ハミ」「拍車」「鞍」「アブミ」「蹄鉄」

乗馬の歴史で重要な発明として「ハミ」と「拍車」そして「鞍」と「アブミ」さらに「蹄鉄」がある。それらの発明の歴史をまとめておく。
ハミ:6000年前のウクライナの遺跡で発見された馬の歯の摩滅状況から乗馬に際してハミ状のものを馬の歯槽間縁にいれていたことが分っているがそのハミ状のものの実態は不明である。紀元前1400年ごろにはエジプトやミケネで二環ハミが使われていた。その後様々の形のハミが用いられた。三環ハミもあつた。
現代では二環(single-jointed snaffle)が大半であるが、三環(double-jointed snaffle)もある。

二環(single-jointed snaffle)
二環(single-jointed snaffle)

拍車:ギリシャでは紀元前5世紀ごろのつぼ絵に拍車が描かれているので、これより前に既に用いられいたのであろう。紀元前4世紀ごろのケルト人の遺跡から拍車が出土している。ローマ人もこのころから拍車を使用した。
なぜかこのハミと拍車は日本の騎馬では使われていない。

Fly me to the moon(私を月まで連れてって)

春の季節にお気に入りの曲を一つ。
Fly me to the moon
And let me play among the stars
Let me see what spring is like
On Jupiter and Mars
In other words, hold my hand
In other words, darling, kiss me

Fill my heart with song
And let me sing for ever more
You are all I long for
All I worship and adore
In other words, please be true
In other words, I love you

Doris Dayのヴァーションが面白い。

「テンポ」細胞の関与ーキンカチョウの歌

鳥の歌はヒナが大人の鳥が鳴くのをまねして学習して発達する。
例えばキンカチョウのヒナは仲間の歌を選択的に学習するが、ヒナを近縁種のジュシマツを仮親として育てるとキンカチョウはジュシマツの歌を学習する。
しかし、ジュシマツの歌を学習するが、テンポはキンカチョウのものである。この発見は沖縄科学技術大学院大学の研究者たちである。このキンカチョウはキンカチョウのテンポを学習する機会はなかったわけなので、キンカチョウのテンポは遺伝形質の一つと考えられる。研究チームは「一次聴覚野」に注目し、短い音と空白に反応する「テンポ」細胞があることを発見した。この細胞の機能は生得的でキンカチョウの歌に反応するが、他の鳥の歌には反応しないし、キンカチョウの歌の空白を人工的に長くした歌にも反応した。
鳥の歌にもその鳥の生得的な要素があることが非常に興味深い。

鞍馬天狗ー馬と鞍

「花咲かば 告げんと言いし山里の
告げんと言いし山里の
使いは来たり馬に鞍
鞍馬の山の雲珠(うず)桜」
これは謡曲「鞍馬天狗」の冒頭に一節である。雲珠(うず)桜の「雲珠(うず)」は日本式の乗馬のための馬具の部品の一つである。画像はここ
うず桜は一般的には「渦桜」と書く。これは花びらが渦を巻いているような桜である。鞍馬だから、うずは雲珠かな。
それにしても雲珠とか杏葉(きょうよう)とかは何の目的で付いているのだろうか?

シナモンロールを試す

仙台市内にあるパン屋さん、カフェでシナモンロールを試食してみる。

今までに試食してみたところの代表的なものは

  • ジョアン 仙台三越店
シナモンロール
シナモンロール

パン生地のシナモンロールである。

  • ドトールコーヒーショップ 仙台サンモール店

 

シナモンロール
シナモンロール

パイ生地に近い食感がある。

本来のシナモンロールは長方形に伸ばした生地にシナモンなどを塗って円筒状に丸めたものを輪切りし、この輪切りにしたものを焼くという。最後に輪切りの上に砂糖をのせる。

沖縄の馬ー与那国馬(ユナグニウマ)

日本の最西端である沖縄・与那国島にいる馬である。
来歴は不明であるが、明治に行われた洋馬(ペルシャ馬)との人工的な雑種繁殖を免れた馬たちである。その意味で在来種の本来の性質を保っている馬たちである。
奈良時代あたりに大陸からもたらされたものか?
先史時代に日本列島にいた馬たちは弥生時代あたりで消滅している(弥生時代の馬の化石が存在する)。

与那国馬
与那国馬

 

北米の最古の現生人類

北米に現生人類(ホモ・サピエンス)がやってきた最古の例は2万4000年前であることが判明した。これは従来より約1万年早い。
この研究はカナダのモントリオール大学の研究者たちの発見である。
この研究グループはカナダ北部、ユーコン地方の米アラスカ州とカナダとの境にある遺跡で動物の骨を調べた。その結果、石器で傷が付けられた骨を15個発見した。この骨の年代測定からこれらの骨は2万3000年から2万4000年前と分った。
従来は1万4000年まえが最古の現生人類となっていたが、約1万年も遡るものになった。2万4000年前の地球は寒冷期(ウルム氷期)であり、アジア大陸と北米大陸が繋がっていた(ベーリンジア)。これを伝わってアジア大陸から北米大陸に現生人類は渡ったことになる。
これらの骨の中には馬のあごの骨も入っていた。これは現生の家畜馬ではなく、当時北米にいた野生馬のものである。