sakura.net mail + sylpheed

sakuraレンタルサーバのメール配信機能を使ってメールの送受信をするクライアントにsylpheedを使うときのメモである。特にSSL(Secure Sockets Layer)化に注目した。

サーバ側の設定:
sakuraのレンタルサーバの初期ドメインには共用SSL(無料)が設定できるのでそれを使う。

sylpheed側の設定:
受信(pop3):pop3の受信にSSLを使用(ポート995)

送信(smtp):SSLセッションの開始にSTARTTLSコマンドを使用(ポート 587)

以上でメールの送受信がSSL化される。

なおさくらレンタルサーバのメールボックス仕様の説明はここが最も分りやすい。

 

レコード人気じわり復活:生産台数、10年で12倍

今朝の新聞のタイトルである。

CDの登場で低迷していたレコードの人気が復活しつつあるという話である。

日本レコード協会によれば1970年代が全盛期で年間約2億枚を生産していた。CDの登場で2000年代には年間約20万枚に激少した。そこから増加に転じ2019年には約122万枚まで盛り返した。

60年以上にわたりレコード製造を続けている「東洋化成」(東京)は「レコードの日」の11月3日に会わせてレコード会社約30社や販売店と協力してイヴェントを開催する。

我が家でもTechnics SL-1200MK3Dというレコードプレイヤーが現役で動いている。

 

The Lost Romans:ルーマニア(Romania)の歴史

ルーマニア(Romania)の歴史を知りたくて”The Lost Romans (History and Controversy on the Origin of the Romanians)”(Mircea Davidescu著)を読み始めた。

1.紀元二世紀ごろローマ帝国は南東ヨーロッパに大規模な植民をした。これら人々の後裔がルーマニア(ローマ人の国)の文化的・人的構成要素を作っている。ローマ軍の駐留は200年弱であり同じようにローマ軍が駐留したイングランドがラテン化しなかったことと対照的である。多分当時のダチア(ルーマニアの古い呼称)を含め古ヨーロッパといわれた地域はヨーロッパの先進地域でローマの文化を理解し吸収する素地を持っていたのであろう。ローマ帝国崩壊後もこれらに人々は自分たちをロマーニア人(Romanians)と自称し、周囲のゲルマン諸部族と区別してきた。

2.ルーマニア語はラテン系の言語である。これはルーマニア人(Romanians)の由来を考えると自然なことである。しかしルーマニア語は言葉の構造はラテン系であるが、語彙の約40パーセントは非ラテン由来である。面白い例では神(Dumnezeu)、教会(biserica)、十字(cruse)などのキリスト教の基本概念はラテン語由来なのに対して、神父(popă)祝福(blagoslovire)、僧(călugăr)、四部ゴスペル(tetravanghel)などの教会組織に関わる言葉はスラブ語やギリシア語由来である。

3.ルーマニアの宗教はキリスト教の中の正教(Orthodox Church)である。これはラテン系の言語を話す国の全てがカソリックであるなかの例外である。これは四世紀に正教を国教としたコンスタンティノープルにできたビザンチン帝国からの文化的な影響が考えられる。

 

今年(2021年)の節分は二月二日

節分は立春の前日であるが、今年(2021年)は二月二日がその日である。これは124年ぶりのことだという。

立春は太陽暦では固定された日のように思われるが二月四日であったり二月三日であったりと規則的であるが微妙に動く。ここ暫くは二月四日であったが今年は一日早い二月三日になり、暫くは三日が続く。二月五日になることもある。

江戸時代には立春のあるべき月も決まってなかった。例えば「天保暦」では「歴日中、冬至を含むものを十一月、春分を含むものを二月、夏至を含むものを五月、秋分を含むものを八月とする。」(能田忠亮著「暦」(至文堂:昭和41年)となっており立春のあるべき月の規定がない。

以前にこのブログでも話題にしたが「立春正月」という言葉がある。江戸時代の暦では立春が元日前後になることをいった言葉である。元日が立春の前になることもあるし後になるもあった。