Cats Quotations

これも猫の噺。

猫のついて実に多くの「箴言」があるが「なるほど」と思うものを一つ。

“A cat has absolute emotional honesty: human beings, for one reason or another, may hide their feelings, but a cat does not.” — Writer Ernest Hemingway

「猫はあくまで正直だ。人間は時として感情を隠すが、猫はそうしない。」

もう1つ。

“There are no ordinary cats.” — French novelist Colette

「普通の猫なんていない。」

 

 

我が輩は120歳である

先日(11/29)の新聞記事のタイトルである。

英国ケント州オーピントンで暮らす来年で27歳になる猫の話である。「存命する世界最高齢の猫」としてギネス認定された。

猫の名前はフロッシー(flossy)。毛色は茶と黒で性格は穏やか。生後数か月は野良猫だった由。その後飼い猫として暮らしている。

 

オジギソウのおじぎは・・・・・

刺激を受けるうと葉を閉じてしまうオジギソウ。そのメカニズムの一端が解明された。今朝の新聞記事である。埼玉大学と基礎生物研究所の研究者たちの成果である。

動くのは葉の付け根にある「葉枕(ようちん)」と呼ばれている機関である。その中の水分が抜けて葉が閉じる。葉が刺激をうけると何等かの物質がこの機関に到達してそのタイミングで葉が閉じる。

その物質はカルシュウムイオンであることが解明された。この解明の方法が面白い。カルシュウムイオンが緑色蛍光タンパク質と結合すると光るオジギソウを作ることができ、その光を観測するとイオンの動きがわかる。葉を刺激するとイオンが0.1秒かけて葉枕に達しその葉が閉じ、軸を経由して他の葉の葉枕に次々と達する様子が観測される。

記事を読んで「何故葉が刺激を受けるとそこからカルシュウムイオンが出るのであろうか?」という疑問を持った。タッチセンサーは何か?

 

 

アスラと阿修羅(あしゅら)

古代インドのヒンドゥー教の神々(ブラフマー、ヴィシュヌ、シヴァ)に対抗する魔神がアスラである。この魔神が仏教の中にはいり音写されて阿修羅(あしゅら)となった。

興福寺の阿修羅像は有名」である。

ヒンドゥー教の神々がインドに侵入したアーリア人の伝統からくるものであるとすると、このアスラはアーリア人に抵抗した人々を表わしているのかもしれない。

カナート:古代ペルシアにおける伝統的な水利

山から麓へと流れる雨水が地下に入り地下水となる。こと地下水を山の中腹に穿ったトンネルに流し乾燥した平原地帯の農地に水を供給する水利システムがカナートである。この長いトンネルを掘る技術が面白い。

カナートのスケッチ(「技術の千年史」より)

スケッチのように途中にたくさんの竪坑を作りそこから左右に掘り進め長いトンネルを完成させる。これには高度な測量技術が必要である。これがカナート(カーリーズ)である。古代ペルシアにさかのぼる水利技術である。

最古かつ最大のカナートの1つはイランのラザヴィー・ホラーサーン州の ゴナーバードにあるゴナーバードのカナートで、このカナートは「カイ・ホスロウのカーリーズ」ともよばれている。建設されたのは紀元前500年から紀元前700年の間で、2700年を経ても、いまだに4万人近くに飲料水と農業用水を提供している。 427の井戸があり、中心にある井戸は360メートル以上の深さがある。全長は33,113メートルにおよぶ 。

この水利システムの運用に使われた水時計がある。水を公平に分配するために時間計測が必要であった。そこに登場したのが「水時計」である。

自慢の遠野馬産、さっそうと:本州唯一の乗用馬競り

今朝の新聞の記事のタイトルである。

遠野馬の里で25日乗用馬市場があった。生産者11名が育てた1~2歳の19頭が上場された。一頭平均120万円程度であるがこの日は200万円の値がついた2歳馬もあった。主催した遠野市畜産振興公社の菊池茂勝理事長は「仕上がりは上々。全国の大会や乗馬クラブで遠野産馬が活躍することが楽しみだ」とあいさつした。

メソポタミアの宇宙像

「アケメネス朝ペルシア」(阿部拓児著)や「アレキサンドロスの征服と神話」(森谷公俊著)を読んでみるとペルシア帝国の誕生から滅亡までの興亡の姿が分かるが、そこに住んでいた人々の姿が見えてこない。

古い本で「科学思想史」(近藤洋逸・藤原佳一郎著)の中で以下のような文章にであった:

太初にはアブスー(大洋)という父神とティアマート(混沌)という母神だけがいたが、この両神の混合からおおくの自然物や自然力が生まれた(これら自身も神である)。ティアマートは新しく出現した神々のふるまいに我慢できずこれらを滅ぼそうとした。これを迎え討つのが新しい神々の一人、マルドックであった。かれはティアマートを殺しその身体を二つに切り開き一半を高く吊るした。これが天になった。もう半分は脚下に広げた。これが地となった。

このような神々や神々の創造物として自然を見ていた。一方ではしかしバビロニア天文日誌として知られる高度な天体観測の膨大な蓄積をも行っていた。これらの観測は占星術の精度の向上を目的としてなされたが、日食の13年周期をはじめ多くの経験則を発見している。

実証不可能な部分は神話として経験則から自然をみていたのかもしてない。

 

4500年前の墓からロバの骨格

久しぶりに眺めたNew Scientistsにあった話題。

青銅器時代の初期(いまから4500年前ごろ)にシリアの人々は野生ロバ(英語ではass)と家畜化されたロバ(英語ではdonkey)との雑種をロバの品種改良の一環として行っていたことが分かったという話である。

考古学的な発掘でこの地方の豪族の墓から馬属の全身骨格がたくさん見つかった。この地方に馬が導入されたのはこの時期より500年後のことであることが分かっているので、この全身骨格は何だということになった。

パリ大学の研究者たちはこれらの骨のDNA解析からこれらの馬属は家畜化されたロバ(donkey)と野生ロバ(ass)との雑種であることを突き止めた。研究者たちはこの雑種はより強靭でより速く走る家畜ロバの生産が目的だったのではとみている。

この地方に馬が導入されると上のようなロバの品種改良は終わってしまった。