米国西部にいる「野生馬」のムスタングの過剰繁殖が問題になっている。
元々はスペイン人のアメリカ大陸進出に伴なって持ち込まれた家畜馬だったが野生化したものである。米国西部のネバダ州などの砂漠地帯に生息しているので、食料となる草が乏しくかなり過剰繁殖である。食料を求めて牧場運営の人間とのトラブルが起きている。またトラックが落としたアルファルファを求めて道路に進出し交通事故死する馬もある。
これ以上数が増えないようにする対策は馬を捕獲して不妊治療を施して再度野生の戻すことだが費用の面や決定的な不妊治療薬がないなどの問題を抱えている。この野生馬の管理はUS Bureau of Land Management(BLM)が行っている。1970年代からこの過剰繁殖対策をやってきているが費用は年間7,400万ドルにも達している。捕獲して収容している野生馬は49,000頭になってる。この数は年々増加している。年間で5700頭が捕獲されているが、里親が見つかって施設を出て行く馬は僅か2600頭で、施設の収容限界50,000頭に僅かな余裕しかない。