歯槽間縁と口角

「ハミ受け」と関係あるかもしれないこととしてウマの口の中でのハミの置かれている場所は何処かという問題を考えてみたい。

乗用馬の頭絡を装着した様子を観察すると明らかにハミは口角のところにある。これは口のなかでは前臼歯の第二歯あたりに最初はあることになる。これが正しい位置らしい。

ハミは前歯と前臼歯の間にある歯槽間縁に置かれるといわれるが「普通」は口角にある。

馬にとってはハミが口角にあるばあいと歯槽間縁にあるばあいどちらがハミを噛んでいる負担が少ないのであろうか?

口角には神経が沢山きていることを考えると歯槽間縁に置く方が負担は少ないように思われる。

それならば何故最初から頭絡の調整してハミを歯槽間縁に置くようにしないのであろうか?

前回のブログで説明したように、「ハミ受け」のできた馬は前後背中とも丸くなる。このような丸くなった馬では伸びた状態でつけた頭絡のハミの位置が移動する。最初から歯槽間縁にハミを置くとこの丸くなった馬ではハミの位置はもっと前にきてしまう。

最初は口角にあったハミは馬が丸くなることで前方に移動して歯槽間縁に収まるようになる。

従って「ハミ受け」で最も大事なことは繰り返しになるが馬を前後背中とも丸くすることである!

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