窒素や酸素を検出:120億光年離れた銀河から

今朝の新聞の記事のタイトルである。

138億年前の宇宙誕生から9億年の銀河に太陽系でも存在比率の約50~70%の窒素や酸素が見つかったという記事である。

これらの元素は星の中の核融合で生成される。宇宙誕生時には水素とヘリウムしか存在しないと考えられており、それ以外の元素が観測されたということはこの銀河内にある恒星が核融合で重い元素を生成、超新星爆発などで生成された元素を星間空間の放出した結果である。

太陽は100億年程度の寿命であるが、太陽の100倍程度の質量を持つ星(恒星としては最重量級)は100万年程度で一生を終える。このような質量が大きな恒星が初期銀河の元素分布を大きく変える。宇宙の中で初期銀河が何時生成されたか分らないが9億年は十分な時間であろう。

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