奈良:「石仏の道」

このブログでも奈良にある巨石遺構を話題にした(飛鳥道の巨石文化)。奈良には石仏も多い。「大和路散歩」では頭塔(ずとう)から東に向かい柳生街道を進み円成寺にいたる道を「石仏の道」として紹介している。確かにこの道は石仏が多い。

主なものを挙げると

  • 頭塔の石仏:塔(方形土壇)のまわりに十三個の自然石がありそこに仏菩薩などが薄肉彫で刻まれている。
  • 寝仏:柳生街道の旧道である滝坂道にある。
  • 夕日観音:「その表情笑ふか如く、また泣くがごとし」(会津八一)
  • 朝日観音:弥勒仏で鎌倉中期の文永二年(1265)の作。
  • 春日山石窟仏:東西二窟に金剛界と胎蔵界の諸仏を彫出している。平安末期の作。
  • 地獄谷石窟仏:線刻されたもの。平安時代の作。彩色は昭和。

以上と多彩である。この道には新薬師寺(十二神将像)や円成寺(大日如来像)といった興味ある仏像が見られる道でもある。

 

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