今朝の新聞記事の表題である。
ノドジロシトドという体長約17センチのホオジロ科の鳥の鳴き声についての発見である。この鳥はカナダの森林で繁殖し、アメリカやメキシコ北部で越冬する渡り鳥である。この鳥はもともと三つの異なる音(“Old Sam Peabody-Peabody-Peabody”と鳴く)を繰り返す歌を歌う。
ところが1990年代にカナダ西部のブルティッシュ・コロンビア州で二つの異なる音(Old Sam Peabuh, Peabuh, Peabuh)を繰り返すノドジロシトドを発見した。その後、この新しい鳴き声で鳴くノドジロシトドの生息域は年々広がりアルバータ州(2014年)、3000キロも離れたオンタリオ州でも発見された。
この拡がりの原因を調べるために越冬地の分布を調べた。するとカナダの広い範囲に飛来するノドジロシトドは同じ越冬地で過ごすことがわかったという。つまり、この新らし習慣は越冬地にいる間に拡がったというわけである。
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ノドジロシトの雄の鳴き声は縄張りの宣言やその縄張りい入り込んできた雄にたいする威嚇を目的として発せられるという。三音から二音への移行は退化のように思えるが、どうだろうか。人のことばでも「まじで」とか「やばい」とかの短い語句で済ましてしまう傾向があるが、これも退化かもしれない。