高い知能で材料吟味:ネアンデルタール人の実像へ一歩

今日の新聞の記事のタイトルである。

5万年前ごろにネアンデルタール人が利用した洞窟から発掘したリソワール(動物の皮をなめす使われていた道具)の材質を調べて新たな知見が見つかったという話である。

研究者たちはこのリソワールの残っていた蛋白質のコラーゲンを分析し、このコラーゲンがヨーロッパバイソンやオーロックス由来であることを見つけ、このリソワールはこれらの動物の肋骨から作ったものであると結論した。一方同じ地層で見つかった動物の骨は圧倒的にトナカイのものであった。

これらの事実からネアンデルタール人は道具をつくるときにかなり材料を吟味していたのではないかということが示唆される。

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