あそびと知識:「リグ・ヴェーダ讃歌」にみる

「われ、汝に大地の尽きるさいはてを問わん。われ、汝に大地の臍のいづくに在りやを問わん。われ、汝に雄々しき種馬の種につき問わん。われ、汝に弁論の最高の場を問わん。」

これはリグ・ヴェーダ讃歌(紀元前1200年ごろの最古のヴェーダ文献。バラモン教の最高聖典で1018の歌からなる)の第一巻164歌である。ホイジンガ著「ホモ・ルーテンス」ではこれを祭僧(バラモン)たちが祭儀の際におこなった「知恵比べ」がヴェーダの詩句として残されたものだとしている。

これは形式からも問いの内容からも禅宗の僧が行っている「禅問答」に大変に似ている。

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