レオナルド・ダ・ヴィンチ:トルヴルツィオ騎馬像

田中英道著「レオナルド・ダ・ヴィンチ」によればレオナルドは晩年になってトルヴルツィオ騎馬像をつくるための準備のデッサンを残している。また手稿のなかで

「トロット(速歩)は自由なウマのほとんどの特質をそなえている」

と述べている。これはどんな意味か?トロットしている騎馬像を意味しているのか?

トロットしている騎馬像としてよく引用されるのがこの騎馬像であるが、これがトロットだろうか?

実際のウマのトロットの動画がある。また理想的なウマの速歩の歩みの静止画も載せる:

トロット
トロット。Balancing Act(G.Heuschmann)より

側対の前肢と後肢が平行になっていることに注意。

これらを比較すると騎馬像のトロットは前肢の動きが誇大に強調されているように思える。

カテゴリー

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です