馬子唄の世界(6):小諸馬子唄

三大馬子唄の一つ小諸馬子唄。中仙道信濃路の浅間三宿(軽井沢、沓掛、信濃追分)あたりにあった馬子唄。このあたりは馬の生産も盛んで近くの八幡宿には放牧場(御牧ガ原)があった。また望月宿にはいまも「駒つなぎ石」が残っている。

小諸馬子唄

小諸出て見りゃ 浅間の山に
今朝も三筋の 煙立つ

小諸出抜けて 唐松行けば
松の露やら 涙やら

田舎田舎と 都衆は言えど
しなの良いのが 小室節

さした盃 眺めてあがれ
中に鶴亀 五葉の松

祝い目出度の 若松さまよ
枝も栄える 葉も繁る

小諸通れば 馬子衆の歌に
鹿の子振袖 ついなれそ

さても見事な おおづら馬よ
馬子の小唄に 小室節

松はつらいと 皆人言えど
色が変わらで ついなれそ

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