「フンコロガシは風を読んで直進」という題名の記事が朝刊に載っていた。
南アフリカのサバンナに生息するフンコロガシは風向きを頼りに糞を運ぶ方向を決めている。
これまでフンコロガシは象などがした糞を小さくちぎって丸くして後肢で蹴ってほかのフンコロガシの取られないように地下の安全な場所(巣であり卵もある)に一直線に運ぶが、その経路は太陽、月そして天の川の位置を頼りにしていることが分っていた。
太陽が天頂にあったり曇っていて太陽が利用できないといはどうなるか?
スエーデンのルント大学の研究者たちは風向きの情報を使っていることを見つけた。風向きそのものは巣の方向と直接に繋がっていないが、この情報を天体の位置の情報を基に把握しなおすと風向きは貴重な方向情報になる。
風向きが途中で変わると、変わったとは認識しないで元の風向きに対して取っていた方向を新らしい風向きに対しても採用する。つまりこの風向きの変化に対応する(この場合は巣には辿りつけない)。