馬の“背最長筋”

“胴体の受動的な腱システムと頸部脊柱
馬は口を地上近くに持っていって頸を前傾下方に伸ばしていられる。野生の馬はこのような姿勢で毎日17から19時間もの間食料をさがす。この馬の姿勢は受動的である。その意味は草を食むために頭を下げるとき筋肉は活動的な収縮をしていないということだ。”
これは“Tug of War”からの引用である。このように馬は草を食むときに姿勢は筋肉を殆ど使わずに自分の胴体を支えることができる。人を乗せて走るためには頭頸軸を上げなければならないが、そのためには上頚部の筋肉を鍛えこの筋肉で自分の胴体と乗り手の体重を支えなければならない。
それができないうちは頭頚軸を上げさせてはならないという。
さもないと馬は背中にある“背最長筋”をつかって自分の胴体と乗り手の体重を支えようとする。そしてこの筋は緊張してしまう。“背最長筋”をリラックスさせておくことは乗馬では最も重要なことだといわれているその筋がこれで緊張してしまう。

頸を垂れて草を食む馬
頸を垂れて草を食む馬