郷愁の詩人:与謝蕪村

先日食事のときに俳句が話題なり与謝蕪村が頭をよぎった。一時よく与謝蕪村を読んでいた。

  • 「郷愁の詩人:与謝蕪村」(萩原朔太郎著:岩波文庫)
  • 「詩人与謝蕪村の世界」(森本哲郎著:講談社学術文庫)
  • 「蕪村俳句集」(尾形仂校注:岩波文庫)
  • 「蕪村句集」(玉城司訳注:角川ソフィア文庫)
  • 「俳人蕪村」(正岡子規著:講談社文芸文庫)

ユーラシア最古の装飾品:ポーランド4万1500年前製作

今朝の新聞の記事のタイトルである。

現生人類が象牙でつくったユーラシア大陸最古のペンダント(Antonio Vazzana-Bone Labより)が洞窟で見つかった。

このペンダントはポーランド南部のスタイニャ洞窟の調査の際に見つかったものである。約4万1500年前のもので現生人類(ホモ・サピエンス)が使っていたもの。年代が確定されたものとしてはユーラシア大陸で最古の装飾品である。

 

今日はダーウィン「種の起源」が出版された日

1859年の今日、ダーウィン「種の起源」(原題:On the Origin of Species)が出版された。

「『種の起源』は世界を変えた書と言ってよい」(訳者まえがき:ダーウィン「種の起源」:渡辺政隆訳)

読んでみて感心するのはいきなり自然界の種を問題にするのではなく読者に馴染みのある飼育動物や栽培植物の変種の問題から論を進めていることである。

特にダーウィン自身も手を染めた飼いハトの種の議論は説得力がある。イングリッシュキャリアー、短面のタンプラー、ラント、バーブ、パウダー、ファンテールなど飼いハトには多くの種がある。種は不変と考えるとこれらの多くの飼いハトに対応する多くの野生種があるはずである。人類がハトを飼い始めて3000年程度であるが、これらに対応する野生種は一つも現存しない。全て絶滅してしまったことになる。

「全ての飼いハトの種は現存する野生種カワラバトただ一種の子孫であるとする見解が完全に正しい」とダーウィンは主張する。種は不変ではないのだ。

I saw the most beautiful cat today.

I saw the most beautiful cat today. It was sitting by the side of the road, its two front feet neatly and graciously together.

我が家のネコにポーズをとってもらいました。

Then it gravely swished around its tail to completely and snugly encircle itself. it was so fit and beautifully neat, that gesture, and so self-satisfied- so complacent.

“The big book of cats”より

すむ場所によって異なる種:中南米生息のシロボウシマイコドリ

今朝の新聞の記事のタイトルである。

中米コスタリカから南米ブラジルまで広い範囲の熱帯に生息し一つの種と思われてきたシロボウシマイコドリがすむ場所によって異なる種である可能性がでてきたという話である。

コーネル大学の研究者たちの研究である(コーネル大学には鳥類学研究所 (Cornell Lab of Ornithology)がある

各地で採取されていた過去のシロボウシマイコドリのDNAの解析および現在生息しているシロボウシマイコドリの鳴き声の比較などでシロボウシマイコドリはすんでいる場所で別の種である可能性が出てきたという。

生物学の「種」の定義は多義的で確定的な定義はないがシロボウシマイコドリは今まで考えられていた以上に地域ごとの違いが大きく地域ごとに別の種と認められる可能性がでてきたということである。

仏略奪品ベナンに返却:26の美術品129年ぶり帰国

12日の朝刊の新聞記事のタイトルである。

フランスが19世紀に西アフリカの現ベナンから略奪した26の美術品が129年ぶりにベナンに返却された。

返還されたのは現在ユネスコ世界遺産に認定されているアボメー宮殿に所蔵されていた宝物である。

ベナンは2016年フランスに対して約5000点の美術品の返還を要求している。今回の返還はその極一部である。

フランスだけでなく、ドイツ、オランダ、スイス、ベルギーなどに対しても文化財の返還を要求している。特にベルギーのブリュッセルにあるアフリカ博物館では16万点のうち1万から3万は略奪された美術品で構成されているという。

アルタイ諸語:起源は9000年の中国北東部

今朝の新聞の記事のタイトルである。

日本語などを含みユーラシア大陸の中央部から東部にかけて広く分布するアルタイ諸語の起源に対する研究の紹介である。

日本語、朝鮮語、モンゴル語、トルコ語などは共通の特徴があり、その祖語があると考えられている。

ドイツ。マックスプランク人類史研究所などの研究者たちは言語学、考古学、遺伝学の立場からアルタイ諸語を使っている人々の言語の起源を調べた。

その結果、アルタイ諸語の祖語は約9000年前に現在の中国北東部を流れる遼川の西側でキビを栽培していた人々が使っていた言語であることがわかったという。

日本語は朝鮮半島に移住しキビに加えてコメなどを栽培していた人々が3000年ほど前に九州に移住したことに始まるという。

言語を含め文化起源の問題に対して最近の遺伝学の側面からの研究によって文化の伝播と人の移住(migration)を切り分けることができるようになった。これはインド・ヨーロッパ語族の起源に対する研究にも反映されてきている。