伊豆諸島の自然(2):島覆うツバキ20万本

今朝の新聞の記事のタイトルである。

伊豆諸島の一つである利島(としま)は敷地面積の80パーセントを20万本のツバキで覆われている。江戸時代はツバキ油を年貢として納めていたという。島の基幹産業である。

ツバキの品種はヤブツバキで晩秋から初春にかけて花をさかせ、初夏から秋にかけて実を太らせる。落ちら実を一粒一粒拾い集め島の製油センターで採油される。

ツバキの段々畑はこの島の独特の景観である。

郷愁の詩人:与謝蕪村

先日食事のときに俳句が話題なり与謝蕪村が頭をよぎった。一時よく与謝蕪村を読んでいた。

  • 「郷愁の詩人:与謝蕪村」(萩原朔太郎著:岩波文庫)
  • 「詩人与謝蕪村の世界」(森本哲郎著:講談社学術文庫)
  • 「蕪村俳句集」(尾形仂校注:岩波文庫)
  • 「蕪村句集」(玉城司訳注:角川ソフィア文庫)
  • 「俳人蕪村」(正岡子規著:講談社文芸文庫)

ユーラシア最古の装飾品:ポーランド4万1500年前製作

今朝の新聞の記事のタイトルである。

現生人類が象牙でつくったユーラシア大陸最古のペンダント(Antonio Vazzana-Bone Labより)が洞窟で見つかった。

このペンダントはポーランド南部のスタイニャ洞窟の調査の際に見つかったものである。約4万1500年前のもので現生人類(ホモ・サピエンス)が使っていたもの。年代が確定されたものとしてはユーラシア大陸で最古の装飾品である。

 

今日はダーウィン「種の起源」が出版された日

1859年の今日、ダーウィン「種の起源」(原題:On the Origin of Species)が出版された。

「『種の起源』は世界を変えた書と言ってよい」(訳者まえがき:ダーウィン「種の起源」:渡辺政隆訳)

読んでみて感心するのはいきなり自然界の種を問題にするのではなく読者に馴染みのある飼育動物や栽培植物の変種の問題から論を進めていることである。

特にダーウィン自身も手を染めた飼いハトの種の議論は説得力がある。イングリッシュキャリアー、短面のタンプラー、ラント、バーブ、パウダー、ファンテールなど飼いハトには多くの種がある。種は不変と考えるとこれらの多くの飼いハトに対応する多くの野生種があるはずである。人類がハトを飼い始めて3000年程度であるが、これらに対応する野生種は一つも現存しない。全て絶滅してしまったことになる。

「全ての飼いハトの種は現存する野生種カワラバトただ一種の子孫であるとする見解が完全に正しい」とダーウィンは主張する。種は不変ではないのだ。

I saw the most beautiful cat today.

I saw the most beautiful cat today. It was sitting by the side of the road, its two front feet neatly and graciously together.

我が家のネコにポーズをとってもらいました。

Then it gravely swished around its tail to completely and snugly encircle itself. it was so fit and beautifully neat, that gesture, and so self-satisfied- so complacent.

“The big book of cats”より

すむ場所によって異なる種:中南米生息のシロボウシマイコドリ

今朝の新聞の記事のタイトルである。

中米コスタリカから南米ブラジルまで広い範囲の熱帯に生息し一つの種と思われてきたシロボウシマイコドリがすむ場所によって異なる種である可能性がでてきたという話である。

コーネル大学の研究者たちの研究である(コーネル大学には鳥類学研究所 (Cornell Lab of Ornithology)がある

各地で採取されていた過去のシロボウシマイコドリのDNAの解析および現在生息しているシロボウシマイコドリの鳴き声の比較などでシロボウシマイコドリはすんでいる場所で別の種である可能性が出てきたという。

生物学の「種」の定義は多義的で確定的な定義はないがシロボウシマイコドリは今まで考えられていた以上に地域ごとの違いが大きく地域ごとに別の種と認められる可能性がでてきたということである。