木で作った窓:透明でエネルギー遮断がよい

木で作った窓はエネルギー遮断がよく冬は暖かいし、夏は涼しい。欠点はガラス窓のように透明でないことだ。

しかし将来的には透明な木の窓が作れるというはなし。Newscientistの記事である。

通常には木を透明にするには木を亜塩素酸ナトリウムの溶液の桶に漬けて木のリグニン(木質素)を除去する方法を使う。この方法はリサイクルができず廃棄物を大量に出してしまい、しかも木を弱めてしまう。

Liangbing Hu(メリーランド大学)などの研究者たちはリグニンを完全には除去しない方法で木を透明化する手法を開発した。この方法はリグニンに色を与えている分子を除去すると木が透明になるいう発見を応用している。

まずは初めに過酸化水素の溶液で木の表面を洗う。その後太陽の紫外線に似せた紫外線の下に置く。最後に木片をエタノールの溶液に浸してぬるぬるした残り滓を除去する。透明なエポキシ樹脂を木片の細孔に詰める。これで完成。

光の90%を透過させる木片ができ、リグリンを完全に除去してしまったものより強固なものが得られる。「透明」木はガラスより軽く強固である。

このようにしてできた木材を使った「透明な」家の可能かもしれない。

オリジナルの論文はここで。

 

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