ビザンチィン帝国とルーマニア

表題の「ビザンチィン帝国とルーマニア」のどちらも中央ヨーロッパにあった帝国であり、現在もある国である。そして二つともローマに関係が深い。

われわれはとかくヨーロッパと言うと西欧に目をむけがちであるが、中央ヨーロッパの考古学や歴史に触れてみると中央ヨーロッパはヨーロッパの先進地域であったことがわかる。

ビザンチィン帝国は紀元4世紀にローマ帝国が西と東に分裂したときの東のローマ帝国である。コンスタンティノーブルを帝都にキリスト教を国教とするギリシャ語を話す「ローマ帝国」であった。西のローマ帝国が5世紀にはさっさと滅亡してしまった後は唯一のローマ帝国としてその後一千年も生き延びた。最盛期にはヨーロッパで最も栄えた都がコンスタンティノーブルであった。常にローマを意識した帝国であった。

ルーマニアも面白い。ルーマニア(Romania)は「ローマ人の国」を意味する。中央ヨーロッパで唯一ラテン系の言葉を話す国である。ルーマニアもローマ帝国の属州になったことがあるがどのようにしてこのような言語になったかは興味深い。ルーマニアの歴史は紀元3世紀から紀元13世紀あたりの一千年は不明な点が多い由。このように時代にビザンチィン帝国との交流があったのかもしれない。

2 Replies to “ビザンチィン帝国とルーマニア”

  1. ビザンチィン帝国とルーマニアは本のタイトルですか?とても興味深く読んでみたいと思いました。

    1. 光太郎さん
      ブログを読んで頂いてありがとう御座います。
      「ビザンチィン帝国とルーマニア」は私がかってつけたタイトルです。ブルグでも指摘しましたが両者ともローマをキーワードとして持っている点が面白い。この周辺に関する文献として参考にしたのは
      「生き残った帝国ビザンチィン」(井上浩一著)
      「世界のことば:アイウエオ」(黒田龍之助著)
      “The Horse the Wheel and Language”(David W. Anthony)
      特に最後の文献は中央ヨーロッパの考古学の文献として出色です。
      maple

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