”歩く木”ガジュマルの謎解明:「ゲノム重複」多さが原因

今朝の新聞の記事のタイトルである。

ガジュマルはイチジクの仲間で中国南部、インド、オーストラリアなど熱帯から亜熱帯に自生し高さが20メートルにもなる高木である。日本では沖縄などに自生している。

面白いのはこの木は幹や枝から気根と呼ばれる根を出すことである。この気根が地上に達して新たな幹になる。これで「動く」わけである。

中国・福建農林大学などの研究グループはこのガジュマルのゲノムを解析し、他のイチジクのものと比較した。その結果ガジュマルのゲノムには同じ塩基配列が繰り返される「重複」が多いことが解った。

この「重複」によって植物の成長を促すホルモンであるオーキシンの合成と輸送に関与する遺伝子の数が増える。気根のオーキシンのレベルは木の葉よりも5倍も高いという。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です