東洋の星学(2):北極紫微大帝

北極星を神格化したものである。

夜空を眺めて北方に動かない一つの星を見つけそれを中心として他の多くの星が整然と動いていることを古代の中国の人々が見つけた。そして、「天人感応」の説によってその星を人間界の天子と考えた。

『史記』の「天官書」の冒頭では、北極星は「太一(たいいつ)」(の中心に位置する星官)の居場所で、その脇の三星が三公、うしろの四星が正妃と後宮、まわりの十二星が藩臣としている。

紫微とは天帝の在所の意味。星や自然界を統御する極めて高い地位にある神である。

誕生日は旧暦四月十八日で、その日には降福除災を祈る人が多いという。

 

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