ウマはホース(23):サレルノ

今回はイタリアの馬サレルノ(Salerno)を取り上げる。

サレルノは数が減ってきているがイタリアの温血種の中では最も魅力的な馬の一つである。こと品種の故地はプーリアに隣接したカンパニア地方である。Morese牧場ではMeranoやPosillipoといった有名な馬を含め有力な馬が生産された。

Morese牧場は18世紀の前半にナポリ王後にスペイン王になったシャルル3世(ブルボン公)によぅて創設されたParsano牧場に近い。サレルノはこの牧場から誕生した品種である。Parsanoで飼育された馬たちその名前で呼ばれたが基礎はナポリターンである。ナポリターンはソレントやナポリの近郊で飼育されていて、スペイン馬やバーブの血を色濃く受け継いでいた。かれらは当時は最高の乗馬学校の馬と見なされ、その高さ、快活な動作そして強靭な肢は賞賛の的であった。これらの馬はサレルモやオタント渓谷の近隣の馬と交配され、独特の乗用馬を作るためにアラブ馬やスペイン馬の導入がされた。この牧場はイタリア共和国の誕生後は閉鎖された。1900年に再開されたとき古い名前は廃止され、この品種はサレルノ(Salerno)と呼ばれるようになった。

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